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2005 Fiscal Year Annual Research Report

新規制癌剤の創製を指向した極微量イソキノリン海洋天然物の実用的供給手段の開発

Research Project

Project/Area Number 16590019
Research InstitutionMeiji Pharmaceutical University

Principal Investigator

齋藤 直樹  明治薬科大学, 薬学部, 教授 (80142545)

Keywords創薬 / 制癌剤 / 海洋資源 / 天然物化学 / アルカロイド / 海綿 / ウミウシ / 化学変換
Research Abstract

新しい制癌剤のリード化合物として世界的に注目されているレニエラマイシン系極微量海洋天然物の実用的供給手段として昨年度、タイ国に生息する青色海綿Xestospongiaの化学的に不安定な二次代謝物をKCN前処理による安定化に続く抽出分離操作によりグラムスケールで誘導することに成功した。本年度、まず青色海綿に共生するウミウシJorunna funebrisを採集し、外套膜、内臓、および卵の3つの部分に分け、それぞれの二次代謝物の探索を実施した。その結果、Jorunnamycin A-Cと命名した3つの新規天然物を見出し、各種機器スペクトルの詳細な解析から構造を推定した。続いて、青色胃海綿の主アルカロイドであるrenieramycin Mの化学変換によりJorunnamycin A及びCへの変換を達成した。また、Jorunnamycin Bへの変換ではその特徴的な右半部構造単位の構築に必要な合成手段を確立するとともに、2,3の天然物の化学変換に成功した。現在、renieramycin MからJorunnamycin Bへの変換を実施している。一方、本系天然物の恒久的な供給手段の確立をめざして、全合成研究を展開し、5環系基本骨格の構築に成功した。現在、側鎖の導入について検討している。なお、これらの研究を展開する過程においてレニエラマイシン系天然物の側鎖の変換手法を開発できたので、様々な誘導体の合成か可能となった。そこで、各種誘導体の合成と生物活性試験を実施した。その結果、ヒト実験腫瘍細胞に対してナノモルスケールで活性を示す化合物を見出した。
本系天然物が発見されてから四半世紀が経過している。ユニークな構造と興味ある生物活性に興味が持たれていたにも関わらず、様々な研究を展開するうえで、これまでサンプルの供給がたいへん困難であったが、今回の研究により創薬に関する様々な領域における研究を展開することが可能になった。

  • Research Products

    (1 results)

All 2005

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] Structure and chemical property of three new marine alkaloids from the nudibranch Jorunna funebris which lives through in the blue sponge2005

    • Author(s)
      Naoki Saito, et al.
    • Journal Title

      Yakugaku Zasshi 125, Suppl.3

      Pages: 262-265

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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