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2004 Fiscal Year Annual Research Report

グリア細胞のアシルCoA合成酵素とPx膜ABCタンパク質の機能的相互作用の解析

Research Project

Project/Area Number 16590044
Research InstitutionToyama Medical and Pharmaceutical University

Principal Investigator

守田 雅志  富山医科薬科大学, 薬学部, 助手 (20191033)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 今中 常雄  富山医科薬科大学, 薬学部, 教授 (50119559)
Keywords副腎白質ジストロフィー / 極長鎖脂肪酸 / ペルオキシソーム / グリア細胞 / アシルCoA合成酵素 / ABCタンパク質
Research Abstract

1 副腎白質ジストロフィー(ALD)において最初に症状が現れる脳及び副腎由来の細胞であるグリオーマ細胞株(U87,T98G)、神経芽細胞株(IMR32)、副腎皮質由来細胞株(NCI-H295)についてペルオキシソーム膜ABCタンパク質(PMP70,ALDP)の発現や脂肪酸β酸化活性についての検討を行った。またヒト骨髄単球性白血病細胞株(THP-1)についても同様に実験を行った。その結果、NCI-H295やU87細胞で高いALDPの発現と極長鎖脂肪酸β酸化活性が認められた。またTHP-1をマクロファージに誘導することによりALDPの発現量が約6倍増加することが認められた。
一方、ALD mRNAをターゲットとしたsiRNAを作成してALDPのノックダウン細胞の取得を試みた。その結果、80%以上のALDPの発現をノックダウンした細胞を得ることができた。さらにこの配列を組み込んだsiRNA発現ベクター作成し、様々な標的細胞でALDPをノックダウンすることが可能となり、ALDPやアシルCoA合成酵素の機能解析のための準備ができた。
2 ALDノックアウトマウスおよび正常マウスの肝臓及び脳を採取し、ALDPやPMP70の発現及び極長鎖脂肪酸含量の分析を行った。その結果、ALDノックアウトマウスでは各組織においてALDPの発現は認められず、脳において極長鎖脂肪酸含量が増加していた。現在、マウス脳からのグリア細胞の初代培養を試みている。
3 ALD患者由来繊維芽細胞では植物フラボノイド(baicalein 5,6,7-trimethyl ether)が極長鎖脂肪酸のβ酸化活性を正常化した。またこのフラボノイド誘導体ALD患者由来繊維芽細胞の極長鎖脂肪酸のコレステロールエステルへの取り込みを抑え、また極長鎖脂肪酸の含量を低下させた。現在、その作用メカニズムとアシルCoA合成酵素との関連性について検討している。さらにALDノックアウトマウスに植物フラボノイドを3か月間食餌として投与し、各組織に含まれる脂肪酸含量をガスクロマトグラフィーで分析した。その結果、脳では極長鎖脂肪酸含量の低下は認められなかった。

  • Research Products

    (1 results)

All 2005

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] Baicalein 5,6,7-trimethyl ether, a flavonoid derivative, stimulates fatty acid β-oxidation in skin fibroblasts of X-linked adrenoleukodystrophy2005

    • Author(s)
      Moria et al.
    • Journal Title

      FEBS Letters 579

      Pages: 409-414

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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