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2005 Fiscal Year Annual Research Report

血清レクチンの認識するがん特異的新規糖鎖リガンドの構造と生物学的意義の解明

Research Project

Project/Area Number 16590046
Research InstitutionKYOTO UNIVERSITY

Principal Investigator

川嵜 伸子  京都大学, 医学部, 教授 (70077676)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 川嵜 敏祐  立命館大学, COE推進機構, 教授 (50025706)
Keywordsマンナン結合タンパク質 / マンノース結合タンパク質 / 血清レクチン / ヒト結腸がん細胞 / 糖鎖リガンド / フコシル化ポリラクトサミン / CD26 / CD98 heavy chain
Research Abstract

1.MBPの抗腫瘍活性を誘導する糖鎖リガンドを担う糖タンパク質の分離と同定。
SW1116培養細胞の膜画分より、フコース認識レクチンであるAALカラム、抗ルイスbモノクローナル抗体カラム、さらにMBPカラムにかけ、MBPリガンド細胞表面糖タンパク質(MBP-リガンドGP)を単離した。この画分はSDS-PAGEで、主として130kdaと85kdaのバンドを示すが、質量分析により、それぞれCD26およびCD98 heavy chain(hc)であることが明らかになった。CD26抗原、CD98抗原の細胞表面における発現はがんの増殖に関係していること、また、いずれのタンパク質もN-グリコシド型糖鎖付加配列をもつことが知られている。
2.MBP-リガンドGP画分のグリコシダーゼ消化による解析。
MBP-リガンドGP画分をN-グリカナーゼで消化し、SDS-PAGE、MBPブロッティングを行ったところ、CD26、CD98 hcはいずれも消化後、MBPに対する反応性を消失した。一方、エンドN-アセチルグルコサミニダーゼHにより消化したところ、CD98hcはすべてMBPに対する反応性を失ったが、CD26は、その約30%が消化後もMBPに反応した。したがって、CD26には、MBPリガンドオリゴ糖鎖としてすでに著者らが明らかにしている複合型糖鎖が含まれている可能性が示唆された。
3.CD26タンパク質の単離と糖ペプチドの調製。
MBP-リガンドGP画分をさらに抗ヒトCD26モノクローナル抗体カラムにかけ、CD26タンパク質を精製した。精製CD26を還元アルキル化後、キモトリプシン消化し、MBPカラムにより、MBPリガンド糖ペプチドを単離した。現在、この画分について質量分析によるグライコプロテオーム解析を行っているが、CD26分子にオリゴ糖鎖レベルで同定されたフコシル化ポリラクトサミン型糖鎖が載っていることを示唆する結果が得られている。

  • Research Products

    (2 results)

All 2005

All Journal Article (2 results)

  • [Journal Article] Mannan-binding protein blocks the activation of metalloproteases meprin α and β.2005

    • Author(s)
      M.Hirano
    • Journal Title

      Journal of Immunology 175(5)

      Pages: 3177-3185

  • [Journal Article] Characterization of carbohydrate ligands recgnized by mannan-binding protein on SW1116 cells.2005

    • Author(s)
      N.Kawasaki
    • Journal Title

      Glycobiology 15(11)

      Pages: 1232

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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