2005 Fiscal Year Annual Research Report
GPx4の発生および種々の疾感モデルにおける機能解析
Project/Area Number |
16590059
|
Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
中川 靖一 北里大学, 薬学部, 教授 (00119603)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今井 浩孝 北里大学, 薬学部, 助教授 (50255361)
|
Keywords | グルタチオンペルオキシダーゼ / 胚発生 / トランスジェニックマウス / アポトーシス |
Research Abstract |
PHGPxノックアウトマウスの胚致死の機構を明らかたするめ、受精卵の初代培養系を構築した.Wild typeでは、培養2日ハッチング、その後インナーセルマス(ICM)の増殖が見られる、培養三日目からICMの形成に従って著しくPHGPxのmRNAやタンパクの発現が著しく上昇した。一方、PHGPxKO受精卵(KO胚)ではハッチングは見られたが、その後のICMの増大が見られず、ICMが全く消失していった。TUNEL染色法により、ICMのアポーシスにより細胞死が誘導されることが明らかとなった。KO胚にPHGPx遺伝子をレトロウィルスで感染導入すると、ICMが形成され、胚致死は誘導されなかった。さらに、グルタチオンペルオキシダーゼ活性を持つEbselenでKO胚の致死は抑制された。In vitroの培養系において、PHGPxはこの胚致死を誘導する因子の産生を抑制し、胚発生過程で、特にICM形成に重要な抗酸化酵素であることが明らかとなった。 さらにトランスジェニック(TG)レスキュー法によりKOマウスの致死がPHGPxをトランスジェニック(TG)によってレスキューかについて検討した。PHGPxをTGしたPHGPxヘテロマウス作成した。さらに、PHGPxヘテロマウスを交配し、TGされたKOマウスを調べたところ、 PHGPxのKOマウスの胚致死はPHGPxをTGすることによりレスキューされることが明らかとなった。
|
Research Products
(5 results)