2005 Fiscal Year Annual Research Report
ペンタエリスリトールを利用した多機能型人工核酸の合成とその応用
Project/Area Number |
16590082
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
上野 義仁 岐阜大学, 工学部, 助教授 (20250467)
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Keywords | ヌクレオシド / ヌクレオチド / DNA / 三重鎖核酸 / 核酸結合タンパク / 架橋型核酸 / アンチジーン法 |
Research Abstract |
アンチセンス法は、mRNAに対して化学合成したオリゴヌクレオチドを結合させ、二本鎖核酸を形成させることによりmRNAからタンパクへの翻訳の過程を阻害するものである。一方、アンチジーン法は、二本鎖DNAに対して化学合成したオリゴヌクレオチドを結合させ、三本鎖核酸を形成させることによりDNAのmRNAへの転写の過程を阻害するものである。本研究では、効果的なアンチセンス、アンチジーン分子の合成を目指し、ペンタエリスリトールを利用した人工核酸の合成を行なった。その結果、三本鎖核酸の第2鎖と第3鎖をペンタエリスリトールで架橋することにより、三本鎖核酸の熱的安定性が向上することを見出した。また、第2鎖にキサントシンを含むオリゴヌクレオチドが4種類の塩基から成る一本鎖DNAを認識して熱的に安定性な三本鎖核酸を形成することを見出した。従って、第2鎖と第3鎖を架橋したハィブリッド型核酸は有効なアンチセンス分子になるものと考えられる。一方、三本鎖核酸結合タンパクが常在性であるかは不明であるが、三本鎖核酸結合タンパクが三本鎖核酸に結合し、三本鎖核酸の熱的、熱力学的安定性を高めるのであれば、三本鎖核酸結合タンパクの塩基配列特異性を詳細に検討し、その配列特異性に合った第三鎖を設計・合成し投与することは、アンチジーン法において極めて有効になるものと考えられる。本研究では、三本鎖核酸結合タンパク3BPを単離し、ペンタエリスリトールで架橋した架橋型三本鎖核酸を用いて、3BPの三本鎖核酸塩基配列特異性について解析した。
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Research Products
(1 results)