2004 Fiscal Year Annual Research Report
ポリ塩化ビフェニルの水酸化代謝機構の動物種差および代謝物のヒト曝露実態
Project/Area Number |
16590101
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Research Institution | Daiichi University, College of Pharmaceutical Sciences |
Principal Investigator |
原口 浩一 第一薬科大学, 薬学部, 教授 (00258500)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青島 理恵 第一薬科大学, 薬学部, 助手
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Keywords | PCB / 水酸化代謝物 / カテコール代謝物 / 動物種差 / Gunnラット / ハムスター / GC-MS / UGT活性 |
Research Abstract |
1.PCBの代謝機構と動物種差 Kanechlor 500をラット、マウス、モルモット、ハムスターに投与した後のPCB代謝物の肝臓および血液残留性を調べた。モルモットで特定のPCB異性体からメチルスルホン体が生成し、高濃度で組織に残留した。一方、ハムスターでは、カテコール代謝物が生成し、血液に高濃度で残留した。PCB代謝物の組織残留プロファイルは上記4種動物で大きく異なり、残留成分と甲状腺ホルモン低下作用との関連が示唆された。 2.PCBのカテコール体生成 Gunnラット(UGT欠損)とWistarラットでPCB投与後の組織残留代謝物成分を調べた結果、Gunnラットでのみカテコール体が生成し、血液残留した。この代謝物の残留にはUGT活性の有無が大きく影響していることが示唆された。また、特定のPCB2種をハムスターに投与して、その血液残留カテコール体の化学構造を決定し、それらの濃度を測定した。 3.PCB代謝物標準品の合成とGC/MS定量法の確立 PCB水酸化体およびカテコール体(17種のOCH3体)を合成し、GC/MSを用いて、負イオン化CI(ECNI法)による定量法を確立し、EI法と比較した。ECNI法をヒト血清中のPCB水酸化体定量に応用した結果、従来のEI法より数十倍の感度で測定可能であることが分かった。
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Research Products
(5 results)