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2005 Fiscal Year Annual Research Report

目的遺伝子の発現調節による抗腫瘍薬の副作用軽減に関する研究

Research Project

Project/Area Number 16590118
Research InstitutionHimeji Dokkyo University

Principal Investigator

駒田 富佐夫  姫路獨協大学, 学長付き, 教授 (50306247)

Keywords遺伝子治療 / 発現調節 / 抗腫瘍薬 / 転写活性因子 / AP-1
Research Abstract

昨年度は、アドレアマイシン(ADM)の刺激に応じてcytomegalovirus(CMV)-LTR配列中のTREにAP-1が作用し、下流の目的遺伝子(rsGFP)が発現するか否かを検討した。その結果、ADM負荷によりc-fos mRNAおよびc-jun mRNA量の増加が観察された。さらに、rsGFP mRNA量ならびにrsGFPタンパク質はADM負荷後96時間では3倍以上に増加し、また、ADMの負荷中止後にc-fos mRNA、c-jun mRNA、rsGFP mRNA量ならびにrsGFPタンパク質が有意に減少することが確認された。その結果、ADMによる目的遺伝子発現のスイッチングの可能性が示唆された。
そこで、本年度は、ADM以外の抗腫瘍薬を用い、c-fos mRNAおよびc-jun mRNA量の発現量の増加と、それに続くrsGFP mRNA発現量の増加、これに伴うrsGFPタンパクの発現量の変化を観察した。その結果、パラコートまたはADM添加時の結果と異なり、CDDPの添加では、c-fos mRNAのみに増加が認められ、c-jun mRNA、rsGFP mRNAならびにrsGFPタンパク質に対する誘導は観察されなかった。このことから、CMV-LTR配列中のTREにAP-1が作用し、下流の目的遺伝子(rsGFP)が発現するためには、c-fos mRNAだけでなくc-fos、c-jun mRNAの両方が必要であり、この二つが目的遺伝子の転写調節に大きく関与していることが示唆された。以上の検討により、抗腫瘍薬の種類によるAP-1の発現に対する強度の差が明らかとなり、このベクターによる副作用軽減を期待できる抗腫瘍薬の種類が明らかとなった。

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Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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