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2004 Fiscal Year Annual Research Report

ヒト乳腺培養細胞系を用いた授乳回避薬物のスクリーニング

Research Project

Project/Area Number 16590119
Research InstitutionJosai University

Principal Investigator

上田 秀雄  城西大学, 薬学部, 助手 (50326998)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 小林 大介  城西大学, 薬学部, 助教授 (60306248)
Keywordsヒト / 乳腺 / 培養 / 授乳
Research Abstract

我々は、だれもが入手可能な正常ヒト乳腺上皮細胞(HMEC)を用いた乳汁移行性評価系の構築に関する検討を行ってきた。以前の報告では、二回のtrypsin処理に抵抗性を示したHMEC(double resistant HMEC)においてtetraethylammonium(TEA)の乳汁方向への輸送方向性が観察され、その輸送へのヒトorganic cation transporter 1(hOCT1)の関与が示唆された。今回、さらにin vitro実験系の特徴付けを目的とした検討を行ったので以下に、その要約を示す。
(1)hOCT1 mRNAと同様に、授乳期乳腺に発現が明らかであるhOCT3 mRNAの発現について、double resistant HMECから抽出したトータルRNAを用いてRT-PCR法により検討した。double resistant HMECにおいてその発現が観察され、それら二つのトランスポーターが局在すると推察される基底膜を介したTEA取り込み実験を行った。その結果、TEAの能動的な取り込みが認められ、Km値は3.904μM、Vmax値は2.03 pmol/mg protein/minであり、基底膜を介した細胞内へのTEAの能動的取り込み過程が、乳汁方向への輸送方向性に関与していると考えられた。
(2)乳腺細胞の機能分化の指標であるβ-casein mRNAの発現を(1)と同じトータルRNAを用いてRT-PCR法により検討した結果、その発現が明らかとなり、double resistant HMECは授乳期HMECsに類似した機能を有することが示唆された。
これらの結果から、double resistant HMECでのトランスポーターの発現やTEAの輸送は、授乳期HMECでの輸送機能を反映していると思われ、本実験系の有用性は非常に高いと考えられる。

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Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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