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2005 Fiscal Year Annual Research Report

総排泄腔の分化と肛門直腸管の形成についての比較発生学的研究

Research Project

Project/Area Number 16590137
Research InstitutionTokyo Medical and Dental University

Principal Investigator

秋田 恵一  東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (80231819)

Keywords肛門直腸管 / 外肛門括約筋 / programmed cell death / 尿直腸間隙 / マウス / 三次元立体構築
Research Abstract

昨年度行ったマウス胚(E12.5〜17.5)におけるprogrammed cell deathおよび骨格筋の観察は,正中付近のみであったため,本年度はより広い範囲での観察を行った.また,それぞれの段階における内胚葉性の上皮,外胚葉性の上皮,腹膜,programmed cell death,腸管平滑筋,外肛門括約筋,尿直腸間隙をトレースし,三次元立体構築を行った.
その結果,尿直腸中隔において生じるprogrammed cell deathが尿道と直腸の左右にまで広がり,尿直腸間隙を作っていくことが明らかになった.このとき,腹膜は常にprogrammed cell deathの領域および尿直腸間隙の頭側に位置しており、尿直腸間隙は腹腔とは腹膜によって隔てられていることが明らかであった.骨盤領域における骨格筋は14.85日胚に初めて観察された.この時点では,直腸遠異端の側方および後方にのみ骨格筋が観察され,前方には骨格筋は存在しなかった.側方に観察された骨格筋は,直腸の前方には回らず,会陰の左右へと広がっていた.15.0日胚では,直腸遠異端を全周にわたって骨格筋が取り囲んでおり,外肛門括約筋を形成していた.外肛門括約筋は,外胚葉性の上皮の周囲を取り囲んでいた.つまり,外肛門括約筋が明らかになってくるにつれ,会陰部および固有尾部の上皮が徐々に伸長していく肛門直腸管の中に取り込まれていった.現在,これらの筋群の形態と発生について時間を追ってさらに観察を進め,論文準備中である.
また,肛門直腸管の形成における,左右からの影響を調べるために,13.5日胚の骨盤の矢状断面正中部を250μmの厚さにスライスし,72時間培養を行った.72時間培養後,腸管上皮の成熟は観察されたが,肛門直腸管の伸長は観察されず,肛門管の正常な発生には左右の組織が必要であることが明らかになった.

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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