2005 Fiscal Year Annual Research Report
タイト結合裏打ち蛋白Z0-1の過剰発現と抑制による形態と機能の解析
Project/Area Number |
16590146
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Research Institution | KYUSHU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
稲井 哲一朗 九州大学, 大学院・医学研究院, 助教授 (00264044)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柴田 洋三郎 九州大学, 大学院・医学研究院, 理事(教授) (90037482)
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Keywords | tight junction / claudin / ZO-1 / actin / MDCK cell / freeze fracture / epididymis / RT-PCR |
Research Abstract |
タイト結合構成膜蛋白claudin-1は、そのC末端で裏打ち蛋白ZO-1と結合し、さらにZO-1のC末端側半分のABR(actin binding region)がactin filamentと結合している。前回の研究で、claudin-1とZO-1の結合が阻害されると細胞側面膜全体にタイト結合のストランドが形成されることがわかった。そこで、claudin-1のC末端にZO-1のC末端側半分を結合し、さらにmyc-tagを付与した1CL-ZO1Cmycと、1CL-ZO1CmycからZO-1のABRを欠失させた1CL-ZO1CΔABRmycをMDCK細胞にて発現して、細胞側面膜にタイト結合ストランドが形成されるかどうかを調べた。側面膜のタイト結合ストランドは、1CL-ZO1Cmyc、1CL-ZO1CΔABRmycともに減少したが、依然として一部の細胞の側面膜に認められた。このことから、タイト結合ストランドが側面膜頂端部に局在するためには、アクチンとの結合以外の他の因子が必要であることが示唆された。 タイト結合ストランドを形成するclaudin-1は、ラットの精巣上体管上皮では細胞側面膜全体に局在しており、細胞側面膜にタイト結合のストランドがあるか否かをフリーズフラクチャー法で観察した。その結果、一部の細胞でのみ側面膜にタイト結合ストランドが認められた。このことから、側面膜のclaudin-1分子の大部分は、タイト結合ストランドに重合されずにモノマーあるいはオリゴマーのような形で側面膜に存在し、タイト結合ストランド形成のためのプールとして働いていると推察された。さらに、ラットの精巣上体管上皮におけるclaudin-2と-10の局在や、15種のマウスclaudinのRT-PCRの条件などについて雑誌に報告した。
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Research Products
(3 results)