2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16590235
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Research Institution | Tokushima Bunri University |
Principal Investigator |
石堂 一巳 徳島文理大学, 健康科学研究所・分子生物学部門, 教授 (40212906)
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Keywords | 上皮性増殖因子受容体 / リソソーム / ユビキチン / ポリユビキチン化 / マルチユビキチン化 |
Research Abstract |
上皮性増殖因子受容体(EGFR)のリソソームでの分解におけるユビキチン化の役割について検討した。EGFRを大量に発現しているA431細胞にEGFRをユビキチン化するE2であると報告されているUbcH7およびc-Cb1、FLAG-ubiquitinをトランスフェクションした後、EGF刺激を行った。しかしながら、EGFRはこの条件下ではユビキチン化が増加せず、リソソームでの分解も亢進しなかった。A431細胞ではEGF刺激を行わなくとも、EGFRはユビキチン化されていること、さらにはこの細胞はEGF刺激により細胞死が誘発されることから、EGFRの分解機構においても他の細胞と異なっていると考えられた。そこで、インスリン受容体のリソソームでの分解機構の解析にもちいたHEK293細胞にEGFRが発現していることが確認されたので、HEK293細胞にUbcH7,c-Cb1,FLAG-ubiquitinをトランスフェクションし、EGF刺激を行った。その結果、HEK293細胞においてはEGF刺激により、リソソーム画分に分画されるEGFRはユビキチン化されていることが確認された。さらに、このリソソーム画分をProtease Kで処理したところ、ユビキチン化されたEGFRはProtease Kに耐性であったことから、ユビキチン化された状態でリソソーム局在していることが明らかになった。現在、変異ユビキチンをFLAG-ubiquitinの代わりに発現させることにより、このEGFRのユビキチン化がポリユビキチン化なのか複数のリシン残基がユビキチン化されるマルチユビキチン化なのかを検討している。
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Research Products
(5 results)