2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16590251
|
Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
苅谷 研一 琉球大学, 大学院・医学研究科, 教授 (40263371)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
海川 正人 琉球大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (00325838)
|
Keywords | Rap2 / MAP4K / HGK / TNIK / MINK / JNK |
Research Abstract |
RasファミリーG蛋白質Rap2がHGK、TNIK、MINKの3つのMAPKKKキナーゼ(MAP4K)と結合することを見出し、Rap2とこれらMAP4Kが構成する新しいシグナル伝達系(Rap2-MAP4K系)について解析している。 1.MAP4Kの活性化機構:MAP4Kの制御ドメイン(CNHドメイン)にRap2が結合して活性化する点では共通だが、HGKではJNK活性化能が主に促進されるのに対し、TNIKでは細胞伸展・接着の阻害能が主に促進される。各MAP4K活性化の結果の違いは、結合する第3の分子の違いによると考え検索した。アフィニティー精製と質量分析により、現在までに、TNIKのCNHドメインに結合する約200kDaの分子として、トリコペプチドリピート、アンキリンリピート、コイルドコイル領域、PDZドメイン結合モチーフを持つスキャフォールド蛋白質を同定した。また、TNIK自身がCNHドメイン結合蛋白質として同定され、Rap2-MAP4K系はMAP4Kの二量体(あるいは多量体)を含むと考えられた。さらに、作成した抗MINK特異抗体に反応する結合蛋白質もあり、MAP4Kの二量体(あるいは多量体)にはホモだけでなくヘテロの組み合わせが存在する可能性も考えている。 2.JNK活性化以外のシグナル機能:MAP4KによるJNK活性化にはMAP4Kのキナーゼ活性は必須でないが、TNIKによる細胞骨格・接着の制御には必須であり、TNIKがMAPキナーゼ系とは無関係の標的分子をリン酸化する可能性がある。ディファレンシャル二次元電気泳動により複数の標的分子候補スポットを見出して質量分析による同定を進めており、現在までにmammaliane longation factor 1 alphaを含め、リン酸化状態が変化する分子を複数同定している。
|
Research Products
(1 results)