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2004 Fiscal Year Annual Research Report

コピー数変化を示す染色体部分をマーカーにした胃癌の系譜解析

Research Project

Project/Area Number 16590275
Research InstitutionShiga University of Medical Science

Principal Investigator

服部 隆則  滋賀医科大学, 医学部, 教授 (70079721)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 杉原 洋行  滋賀医科大学, 医学部, 助教授 (30171169)
向所 賢一  滋賀医科大学, 医学部, 助手 (50343223)
KeywordsCGH / マイクロダイセクション / 未分化型胃癌 / 系譜解析 / 混合型胃癌 / 粘液形質 / FISH
Research Abstract

本研究では、形態や粘液形質の面から同じものとして分類されていた腫瘍どうしが、異なる系譜上にある可能性がないかどうかを、CGHによる系譜解析によって明らかにしようとした。
1)本年度は未分化型胃癌に対して、パラフィン包埋組織切片からレーザマイクロダイセクションで採取した細胞からDNAを抽出、DOP-PCRにて全ゲノム増幅を行った後、CGH、ゲノムDNAマイクロアレイを用いた、ゲノムレベルでの多様性およびゲノムの経時的変化の解析を、症例とサンプリングポイントを増やし、組織形態、粘液形質との対応付けを行いつつ進めた。未分化型では27例の解析を終え、多数サンプルのCGH解析データからdendrogramを作成し、染色体変化のプロセスを再構築し、各腫瘍で初期に変化する染色体部分を同定した。分化型については次年度に行う予定である。
2)症例の中から、腺管成分を一部に含む未分化型胃癌を抽出し、それらに対してdendrogram解析を行い、単クローン性を確認した上で染色体の切断点を用いた系譜解析を行った。その結果、このような混合型胃癌の約2/3は腺管成分に、約1/3では印環細胞癌の成分に由来したことがわかった。
3)粘液形質では、検索した未分化型胃癌には純粋腸型は見られず、混合型は早期癌で、純粋胃型は進行癌で目立った。腺管腺癌では、特に早期癌で純粋腸型が目立ち、進行癌で胃型が優位であった。つまり、腺管腺癌由来であっても、印環細胞癌由来であっても、未分化型の癌はほとんどが胃型優位であったことから、胃癌の系譜と粘液形質とはあまり関係がなく、粘液形質は進展とともに胃型に変化するか、胃型の癌の浸潤性が高い可能性が考えられた。
4)CGHの標識法に検討を加え、random primer標識がnick translation標識よりもFISHで直接求めたコピー数をよく反映することがわかった。

  • Research Products

    (2 results)

All 2005 2004

All Journal Article (2 results)

  • [Journal Article] Effects of degenerate oligonucleotide-primed polymerase chain reaction (DOP-PCR) amplification and labeling methods on the sensitivity and specificity of metaphase- and array-based comparative genomic hybridization.2005

    • Author(s)
      Tsubosa Y, et al.
    • Journal Title

      Cancer Genetics and Cytogenetics (in press)

  • [Journal Article] Genetic lineage of poorly differentiated gastric carcinoma with tubular component analysed by comparative genomic hybridization.2004

    • Author(s)
      Peng D-F, et al.
    • Journal Title

      Journal of Pathology 203(8)

      Pages: 884-895

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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