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2004 Fiscal Year Annual Research Report

LYVE-1抗体によるリンパ管の同定と消化器癌におけるリンパ管侵襲の予後的意義

Research Project

Project/Area Number 16590297
Research InstitutionToho University

Principal Investigator

石川 由起雄  東邦大学, 医学部, 講師 (30276894)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 石井 壽晴  東邦大学, 医学部, 教授 (30101893)
伊藤 金次  東邦大学, 医学部, 助教授 (40057758)
寺本 龍生  東邦大学, 医学部, 教授 (00146713)
KeywordsLYVE-1 / リンパ管 / 脈管侵襲 / 胃癌 / 結腸癌 / 予後的因子 / 免疫組織化学
Research Abstract

1.LYVE-1抗体作製
抗LYVE-1ウサギ抗体の大量作製は終了。予定の研究計画を遂行するに足りる抗体量を確保した。
2.消化管におけるリンパ管の分布
正常胃・結腸におけるリンパ管分布には大きな相違点が観察された。胃粘膜固有層には豊富なリンパ管分布をみたが、結腸では粘膜固有層の筋板上に限局していた。粘膜下固有層では両臓器とも筋板下及び固有筋層上に豊富なリンパ管分布を認めた。固有筋層内のリンパ管は動静脈走行に関連していた。この両者の相違は、胃粘膜内癌はリンパ節転移を起こすことがあるが、結腸粘膜内癌はリンパ節転移を起こさないという事実に一致している。食道では粘膜上皮内にリンパ管を認めず、粘膜固有層の上皮直下に横行するリンパ管が豊富で、その程度は下部食道ほど多く、食道癌の部位別リンパ節転移の頻度に一致する結果であった。
3.胃早期癌におけるリンパ管侵襲
胃早期癌の手術摘出例120例につき、病変部組織切片を、HE及びビクトリア青染色、LYVE-1抗体及びvon Willebrand factor抗体による免疫染色を施行した。これらの染色により毛細リンパ管と毛細血管の鑑別が容易となり、癌のリンパ管侵襲も容易に観察できた。リンパ管侵襲は、癌先進部やその深部に多く、癌病巣内には認めなかった。種々の統計学的検討を行ったところ、癌のリンパ管侵襲の程度は、胃腺癌の組織型には依存しておらず、むしろ癌浸潤の深さや病巣径と有意に相関していた。
4.結腸癌におけるリンパ管侵襲
種々の深達度を示す結腸癌190例のうち、90例について上記と同様に病理組織を染色した。結腸癌においても、主に病巣直下にリンパ管侵襲が観察され、癌病巣内には認めなかった。すなわち、静脈侵襲が癌病巣内にも存在するのとは対照的であった。これは、本来分布していたリンパ管が癌進展により破壊・消失したためと考えられる。統計学的検討は、全例の観察後に行う予定である。
5.2年目の研究予定内容
未検討症例に対し免疫組織化学を施行し、統計学的検討を行う。

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Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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