2005 Fiscal Year Annual Research Report
酸化ストレスに応答する新しいシグナル伝達分子の探索
Project/Area Number |
16590326
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
竹腰 進 東海大学, 医学部, 助教授 (70216878)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
瀧澤 俊也 東海大学, 医学部, 助教授 (70197234)
長村 義之 東海大学, 医学部, 教授 (10100992)
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Keywords | protein kinase C / diacylglycerol / oxidative stress / lipid peroxidation / neuron / brain / signal transduction / MAP kinase |
Research Abstract |
Protein kinase C (PKC)は、イノシトール燐脂質情報伝達系の中核酵素であり、ジアシルグリセロール(DAG)によって活性化されることにより様々な細胞応答に重要な役割を果たしている。我々はDAGが過酸化されることによりnative DAGの約3倍のPKC活性化作用を持つ強力な活性化物質に変質することを証明し、機能性脂質(DAG)の過酸化によるPKC過剰活性化と蛋白リン酸化反応の異常亢進による病変発生の可能性を示唆してきた。本研究では、過酸化DAGに特異的に応答する新しいPKC分子種(PKC-X)の同定を試み、更に、このPKC分子が過酸化DAGにより過剰活性化された際の細胞傷害作用の機序をin vivoの脳組織中において精査する目的とする。2005年度は、精製PKC標品(α、γ、ε)を用い、Biacoreを用い、過酸化DAGとの結合活性を検討した。その結果、過酸化DAGは、native DAGに比較して各PKCアイソフォームに高い結合活性を示した。特に、PKCα分子は過酸化DAGに対する親和性が高く、PKCα分子種が過酸化DAGにより特異的に強く活性化されるという実験結果をサポートするデータが得られた。また、精製標品とDAG分子との結合反応の至適条件の設定が終了し、PKC-Xと考えられる蛋白成分の一部精製が終了した。
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