2005 Fiscal Year Annual Research Report
血管新生を制御し得る細胞外マトリックス結合タンパクの解析
Project/Area Number |
16590327
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Research Institution | Aichi Medical University |
Principal Investigator |
佐賀 信介 愛知医科大学, 医学部, 教授 (40144141)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉川 和宏 愛知医科大学, 医学部, 講師 (60109759)
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Keywords | caspin / PEDF / 血管内皮細胞 / アポトーシス / 内軟骨骨化 / in situ hybridization |
Research Abstract |
1)血管新生抑制因子caspin/PEDFにより誘導される血管内皮細胞のアポトーシスの分子機序を明らかにするため、添加前後の血管内皮細胞について、マイクロアレー法によりアポトーシス誘導シグナルに関わる遺伝子の解析を行うこととしていたが、大腸菌組換えcaspin/PEDFを用いた解析では、大腸菌由来LPSの混入が影響を及ぼしていることが示唆された。代わりに、マウス大腸癌細胞NM11の血清無添加培養上清から精製したnative typeのcaspin/PEDFを用いることに予定を変更した。マイクロアレーではヒトにおける発現解析を行うために、ヒト由来のSV40不死化内皮細胞HMEC-1及びprimary human microvascular endotheliaについてnative mouse caspin/PEDFを用いてアポトーシス誘導の解析を行った。種の相違のためか、これらの細胞に対する有意なアポトーシス誘導は検出できなかった。さらに、市販品のBHK細胞培養液中に発現されたヒト組換えPEDFを用いて、これらの細胞に対するアポトーシスの誘導について解析したが、やはり有意な反応を検出できなかった。今後はマウスの内皮細胞とnative mouse caspin/PEDFを用いた系を確立して解析をすすめる予定である。 2)内軟骨骨化の分子機序を明らかにするために、マウスにおけるcaspin/PED発現について、以前行った免疫組織学的解析に加えて、in situ hybridizationによる詳しい解析を行った。内軟骨骨化の進行に伴い形成される肥大軟骨細胞ではcaspin/PEDは消失し、血管侵入抑制が解除されるのに相応した所見を示した。また、この時期には骨膜や骨皮質へ分化する骨外縁に沿った部位にcaspinが強く発現し、この部位における血管の侵入を抑制していると考えられた。
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Research Products
(5 results)