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2004 Fiscal Year Annual Research Report

HIV‐1の脱殻(侵入後逆転写に至る過程)に関与する宿主因子の同定

Research Project

Project/Area Number 16590389
Research InstitutionNational Institute of Infectious Diseases

Principal Investigator

村上 努  国立感染症研究所, エイズ研究センター, 主任研究官 (50336385)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 山本 直樹  国立感染症研究所, エイズ研究センター, センター長 (00094053)
KeywordsHIV-1 / 脱殻 / マトリックス / 細胞依存性 / 宿主因子
Research Abstract

まず逆転写の効率と合成されたDNAの安定性を低下させるマトリックスタンパク(MA)の変異(20LK)とその復帰変異(20LK/73EK/82AT)に細胞依存性があるかを種々のT細胞株を用いて検討した。293T(HeLa)細胞を野生株、MA変異株、復帰変異株でトランスフェクトして得られたウイルスを種々のT細胞株に感染させ増殖を比較した。20LK変異によるウイルス増殖阻害は細胞によってその程度が大きく異なっていた。一方、復帰変異はほとんどのT細胞株で20LK変異を補償していたがCEM(12D7)細胞では全く補償しなかった。以上の結果は、MA変異、復帰変異によって
次に、ウイルス侵入後に欠損を有する他のMA変異株の探索を行った。検討した変異株は、6VR,49LD,86CSの3つで、シュードタイプしたウイルスのsingle round感染における感染価を比較することにより、3つのMA変異株がウイルス侵入後に欠損を有するか否かを検討した。6VRはNL4-3Envでシュードタイプしたウイルスで野生株の約10%の感染価を示し、その欠損はampho-tropic MuLv Env、VSV-Gのいずれのエンベロープタンパクでシュードタイプしても回復しなかった。これに対して、49LD,86CSはNL4-3Envでシュードタイプしたウイルスで野生株の約数%の感染価を示し、その欠損はampho-tropic MuLv Envでは回復しなかったが、VSV-Gのエンベロープタンパクでシュードタイプすることによってほぼ野生株並みに回復した。以上の結果は、3つのMA変異株の中2つ(49LDと86CS)は20LK変異とは異なる(おそらく少し前の)ウイルス侵入過程に欠損があると予想され、宿主因子探索の材料としても有用であると期待される。

  • Research Products

    (1 results)

All 2005

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] The Interaction of HIV-1 with the Host Factors (review)2005

    • Author(s)
      J.Komano et al.
    • Journal Title

      The Japanese Journal of Infectious Diseases (JJID) Vol.58 No.3

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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