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2005 Fiscal Year Annual Research Report

HIV-1の脱殻(侵入後逆転写に至る過程)に関与する宿主因子の同定

Research Project

Project/Area Number 16590389
Research InstitutionNational Institute of Infectious Diseases

Principal Investigator

村上 努  国立感染症研究所, エイズ研究センター, 主任研究官 (50336385)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 山本 直樹  国立感染症研究所, エイズ研究センター, センター長 (00094053)
KeywordsHIV-1 / 脱穀 / マトリックス / 細胞依存性 / 宿主因子
Research Abstract

HIV-1マトリックス蛋白質(MA)は、感染後期過程におけるウイルスのアセンブリー、細胞質膜へのtargeting、エンベロープ蛋白質のウイルス粒子への取り込みなどに重要であることが知られている。しかしながら、MAのウイルス感染前期過程(特に侵入直後の脱殻、逆転写)における役割についてはまだよくわかっていない。そこで我々は感染後期過程への影響が少ないと考えられるMA変異体(6VR、49LD、86CS)を選び、後期過程への影響を検証した後、HIV-1感染前期過程に対する影響を種々の方法を用いて検討した。シュードタイプウイルスを用いたsingle round感染系や逆転写過程の各過測定するための種々のプライマーを用いたリアルタイムPCR法の結果から、MA変異体49LD、86CSがウイルス侵入後の逆転写に至る過程(いわゆる脱殻)、6VRが逆転写そのものに欠損を有していることが強く示唆された。
また、感染前期過程に欠損を有する変異体ではこの過程に関与する宿主因子とMAとの結合親和性が野生型とは異ることが予想される。そこで、MAに結合する宿主因子をMA強制発現細胞抽出液からの免疫沈降と質量分析の組み合わせで探索し野生型とMA変異体で比較した。その結果、逆転写に欠損を有する変異体(20LK)を用いたtagged-MS法によるMAと相互作用する宿主因子の探索においてtRNAシンセターゼ複合体構成メンバーがその候補として同定された。現在、相互作用の詳細や相互作用のウイルス複製における役割などを検討中である。

  • Research Products

    (2 results)

All 2005

All Journal Article (2 results)

  • [Journal Article] The Interaction of HIV-1 with the Host Factors2005

    • Author(s)
      Komano J, Futahasi Y, Urano E, Miyauti K, Murakami T, Matuda Z, Yamamoto N
    • Journal Title

      Jpn J Infect Dis 58巻3号

      Pages: 125-130

  • [Journal Article] AIDSの新たな治療標的を求めて2005

    • Author(s)
      山本直樹, 松田善衛, 村上努, 駒野淳
    • Journal Title

      HIV-1の宿主因子.実験医学 23巻13号

      Pages: 8719-8728

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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