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2006 Fiscal Year Annual Research Report

初期臨床研修医に対する患者満足度の意義:360度評価に向けての予備研究

Research Project

Project/Area Number 16590425
Research InstitutionSaga University

Principal Investigator

小田 康友  佐賀大学, 医学部, 講師 (60253621)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 江村 正  佐賀大学, 医学部, 講師 (90274589)
Keywords卒後研修評価 / 360度評価 / 患者満足度 / 米国内科専門医会
Research Abstract

必修化された初期研修の評価法の開発のために、米国内科専門医機構の作成した質問紙を用いて研修医への患者満足度を調査し、研修の評価に、患者による評価を用いることの信頼性・妥当性を検証する。そして教育スタッフ、医療チームだけでなく患者の評価をも加味した、施設の研修の質・研修医の到達度の"360度評価"を可能とする評価法を作成する。
調査方法は、H17年度は、主として研修医が外来診療を担当した外来患者を対象に調査を行った。16歳以上の外来初診患者に研究支援者が日本語版ABIM-PSQの趣旨を説明し、了解が得られた場合には記入を依頼、回収する。また満足度の影響する背景として、患者の年齢・性別、職業の有無などの特性とともに、疾患、重症度、研修医の担当期間を調査する。承諾が得られなかったばあい、意識障害・精神疾患、重篤な状態の患者と判断された場合は除外する。現在のところ22名の研修医に対する450名の患者からの満足度スコアと、指導医の評価が得られている。指導医の評価法は試行段階であるため数種の質問紙を使用しているが、現在のところ米国イリノイ大学が開発した臨床能力評価スコア(RIME)が最も簡便で負担が少ないことがわかってきた。
本年度は研究最終年度であるため、臨床研修医のPSQの数を増やし、各種信頼性の検証を行ってきた。その過程で浮上してきた問題は、患者による評価は、研修医の身体的コンディション、精神状態によって影響を受けることであった。すなわち、多忙等の原因によってストレス状態におかれていると、患者満足は低下している傾向にあることであった。そこで、研修医のストレス状態を評価に加味する必要があり、新たな測定の視点が必要であることが浮上した。最終年度後半は、このストレス状態の客観的な評価のための方法を検討し、研究の継続的・発展的実施のための準備を整えた。

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2014-01-31  

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