2005 Fiscal Year Annual Research Report
DPC分析データウェアハウス構築による病院経営管理システムの開発評価に関する研究
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16590428
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
熊本 一朗 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (40225230)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宇都 由美子 鹿児島大学, 医学部, 助教授 (50223582)
村永 文学 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (00325812)
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Keywords | DPC / 診療原価計算 / 病院経営管理 / データウェアハウス / DWH |
Research Abstract |
本研究は、鹿児島大学総合病院情報システム(THINK)に蓄積された患者基本・病名・処方・注射・検体検査・生理検査・放射線・看護・栄養・医事・物流の情報及びその他の情報を統合し、迅速で正確な検索及び統計処理を行える病院経営管理データウェアハウスを構築し、導入された包括評価による支払い制度の医療システムへの変化の影響を分析することを目的とする。特に、主なDPC別にクリニカルパスを作成しバリアンスを集計するとともに、医療経済の影響分析として患者別疾病別原価計算システムによる分析、医療管理学的には平均在院日数の分析を通して新しい診断群分類DPC自体の妥当性について検証し、アウトカム評価のために臨床指標(クリニカルインディケーター)の作成をめざすことを目的とする。 平成17年度は、前年度に構築したシステムを利用して、DPC対応クリニカルパスの作成とバリアンスの集計・分析、患者別疾病別原価計算システムの構築、病院経営管理システムの開発を行い、その評価を行った。 DPC対応クリニカルパスの作成とバリアンスの集計・分析機能としては、DPC別に各医療行為が行われた日付等を抽出・集計可能であり、クリニカルパス作成支援が可能であることを確認できた。 また、患者別疾病別原価計算システムの構築と、それを応用した病院経営管理システムを開発し、その評価として、悪性腫瘍と診断された患者のコスト分析と、DPCで脳梗塞(手術なし)と診断された患者のエダラボンの診療コストへの影響等の分析を行った。
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