2004 Fiscal Year Annual Research Report
スフィンゴ脂質代謝酵素の生理的意義の基礎的検討と血液、神経疾患の病態診断への応用
Project/Area Number |
16590453
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
村手 隆 名古屋大学, 医学部, 教授 (30239537)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小嶋 哲人 名古屋大学, 医学部, 教授 (40161913)
高木 明 名古屋大学, 医学部, 助手 (30135371)
鈴木 元 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (80236017)
坂野 喜子 岐阜大学, 医学部, 助教授 (50116852)
野澤 義則 岐阜県国際バイオ研究所, 所長 (10021362)
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Keywords | anti human SPHK1 antibody / SPHK1 gene expression / promoter analysis / nerve growth factor / neuronal apoptosis / all trans retinoic acid |
Research Abstract |
1.抗ヒトSPHK1抗体の作製:ヒトSPHK1特異性の高いペプチド部分を用いてウサギに免疫して、抗血清を得た。これをアフィニテイカラムで精製しSPHK1特異的な抗体を作成した。現在Western blottingによって、各種刺激下での細胞株における発現レベルの変化を解析している。免疫染色ではまだ良い染色像が得られていないので、継続して方法を検討している。 2.神経系細胞株におけるSPHK1遺伝子発現調節の解析:Pc12細胞を用いてNGF刺激下でのSPHK1の発現の増加をタンパクレベル、転写レベルで証明し、さらにその転写調節をプロモーター解析ならびにGel shift assayでの解析をおこなった。その結果、必須のプロモーター領域、はエクソン1d上流の約100塩基ほどでSp1 like motifが最も有力なこと、またこれに結合するNGF反応性の核内転写因子はSp1であることを初めて証明した(投稿準備中)。 3.神経系における細胞死の解析のために、ヒト神経芽細胞腫細胞株SHSY5Y cellでall trans retinoic acid(ATRA)ならびに血清の除去の条件下でおこるアポトーシスをスフィンゴ脂質代謝の観点から解析した。結果としてセラミドは血清除去が伴わないと細胞死がおこらないことが明らかになった。さらに血清ありの条件でも細胞死がおこるようにするためにbcl-2のsiRNAの細胞内導入、Baxの過剰発現とATRAの併用が細胞死の誘導に有用であることを明らかにした。
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Research Products
(5 results)