2004 Fiscal Year Annual Research Report
分泌組織特異的に発現する新規遺伝子の臨床応用に向けた解析
Project/Area Number |
16590457
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
巽 圭太 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (00222109)
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Keywords | 分泌組織 |
Research Abstract |
本年度は、我々が発見した分泌組織特異的に発現する新規遺伝子Pi-a(1013a.a.)の解析の第一段階として、Pi-a蛋白の組織局在、細胞内局在のために免疫組織学検討を行った。まず、ヒトとマウスに共通のPi-a(C+961〜972)ペプチド抗体と、大腸菌で発現させたマウスpi-a(1013a.a.)全長/His tagに対する抗体とを作成した。Pi-a(C+961〜972)ペプチドを合成してキャリア蛋白(KLH)とconjugateを作成後、ラットに免疫して抗血清の抗体価の上昇を確認後、ペプチドカラムで精製した。また、大腸菌で発現させたマウスpi-a全長/His tagについてはHis tagにより90%以上に精製後、ラットに免疫した。これらの2種類の抗血清は各々免疫した抗原に対しては良好な抗体価が得られた。これらの抗体を用いて、マウスに対してウェスタン法により抗体の特異性を確認した。Pi-a mRNAの発現組織である下垂体と胃、腸に対してウェスタン法により抗体の特異性の確認を行ったところ、有意なシグナルは得られなかった。このため、新たな有用な抗体を得るべく、新たに3カ所のペプチドを合成し、家兎に免疫している。 この他、遺伝子の機能を見るための遺伝子欠失マウスを作成するために、遺伝子データベースよりマウスとヒトのゲノム構造と転写単位を解析し、蛋白を欠失するような相同組換え用vectorを作成しているところである。
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Research Products
(3 results)