2005 Fiscal Year Annual Research Report
無侵襲ヘモグロビン測定装置による経時的モニタリング法の確立
Project/Area Number |
16590458
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
西郷 勝康 神戸大学, 医学部附属病院, 講師 (20304107)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
熊谷 俊一 神戸大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (00153346)
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Keywords | 無侵襲ヘモグロビン測定 / アストリム / 自己血貯血 / 日差再現性 |
Research Abstract |
無侵襲ヘモグロビン測定装置(アストリム)を用いて、持続モニタリングの可能性について検討することを目的として、測定に影響を及ぼす生体条件等の効果を検討した。これまで、個人差はあるものの同時再現性、日差再現性が良好であり持続モニタリングが可能であると思われること、また炎症等による白血球の増減や血小板の影響を受けずに測定可能であること、赤血球の形態変化や薬剤の影響受けないことを報告きた。さらに自己血貯血時の安全性に寄与しうるか否か等の検討を追加した。 1.自己血貯血前のヘモグロビン値推移の推測への応用 52症例122採血について、貯血開始前のアストリム値と採血開始直後の検体による計測値とを比較検討した。122採血全体では無侵襲測定Hb(NINV-Hb)と計数器Hb(TR-Hb)の相関はr=0.527、p<0.0001であった。またNINV-Hb/TR-Hb比は平均赤血球容積(MCV)や赤血球分布幅(RDW)と関連しなかった。8症例では1回目の測定でNINV-HbとTR-Hbが2.1以上ひらいており、無侵襲測定器での観察が困難な症例と考えられた。残り44症例の2回目以降の採血においてNINV-Hbが12以上であった49回で、TR-Hbが10.6(NINV-Hb=13)であった1回を除き、他はすべて11g/dL以上であった。以上より無侵襲ヘモグロビン測定装置の使用により、2回目以降の自己血貯血における検査採血操作を省略することが可能と考えられた。 2.手首型プローブの開発について 現在の手指法に比べより正確な測定結果を得るため手首での計測プローベを開発し測定条件を検討したところ、平均血庄での1分問の加圧により安定した成績が得られることが明らかとなった。
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Research Products
(6 results)