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2004 Fiscal Year Annual Research Report

発がん性化学物質が選択的スプライシングに及ぼす影響の評価

Research Project

Project/Area Number 16590475
Research InstitutionKobe University

Principal Investigator

李 明鎭  神戸大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (20273766)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 西尾 久英  神戸大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (80189258)
綾木 仁  神戸大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (80222701)
西本 啓介  神戸大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (00362773)
Keywords発がん性化学物質 / 選択的スプライシング / 重金属
Research Abstract

研究者らは発がん性化学物質が選択的スプライシングに及ぼす影響を評価するための研究を行った。本研究は、(1)発がん物質として知られる様々な化学物質の曝露により産生される選択的スプライシング変異体を検出・解析するとともに、(2)スプライシング変異体の生成機転を調査し、発がん機転への関連性を評価するものである。本年度には以下の実験を行った。
(1)改良されたdifferential display法であるSAFM法を用いて、発がん物質の暴露により発現量が増加する選択的スプライシング変異体を検出する実験を行った。すでに、カドミウム暴露により著しく発現が増加する数十種類の遺伝子をクローニングし、シーケンス解析を行った。
(2)ミニ遺伝子を用いたin vitroスプライシング反応系で、発がんの関連が示唆されている有害重金属(カドミウム、コバルトなど)の暴露がスプライシング効率に及ぼす影響を調査した。in vitroスプライシング反応系において、亜鉛存在下では比較的安定したスプライシング効率が見られ、重金属の影響は少なかった。一方、亜鉛特異的キレート剤を投与し、第2段階スプライシング反応が停止した状態では、カドミウムあるいは水銀の暴露がスプライシング反応を回復させる結果が得られ、その回復効率は10μMカドミウムで約70%、10μM水銀で約4%であった。このようなスプライシングに対する作用は、スプライシングの恒常性を混乱させ、選択的スプライシング変異体を生成するなど、スプライシング撹乱作用をもたらす可能性を示していると考えられた。

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Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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