2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16590510
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
小笹 晃太郎 京都府立医科大学, 医学研究科, 助教授 (20204191)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹中 洋 大阪医科大学, 医学部, 教授 (40137162)
浜 雄光 京都府立医科大学, 医学研究科, 助手 (90315953)
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Keywords | スギ花粉症 / 免疫 / アレルギー疾患 / 疫学 / IgE抗体 / サイトカイン / 遺伝子発現 / mRNA |
Research Abstract |
京都府南部のあるの町の唯一の公立小中学校の児童生徒を対象として、2004年5月に質問票による調査と血清検査を行った。当年の当該地域の2〜4月のスギ花粉飛散量はダーラム式補集法により合計47個と極少量であった。小中学校在籍者395人のうち319人(80.7%)に血清検査を行ったところ、スギ花粉特異的IgE抗体の分布は陰性が53.9%、CAPスコア1が3.4%、2-3が24.7%、4以上が17.8%であった。ダニ特異的IgE抗体の分布は、陰性が55.1%、CAPスコア1が6.8%、2-3が13.4%、4以上が24.5%であった。このうち当年の症状に関する質問に回答があった305人のうち、スギ花粉抗体が陽性で当年3〜4月にスギ花粉症様症状(くしゃみ、鼻みず、鼻づまり、鼻がかゆい、目がかゆい、涙が出る、目がごろごろするのいずれか)が出た者(確定者+疑い者)は37.7%であり、症状が3週間以上続いた者(確定者)は18.0%であった。スギ特異的IgE抗体価の分布は、通常の年よりも低位に分布したが、症状を訴えた者の割合(スギ花粉症有病者率)は必ずしも低くはなかった。 スギ花粉症状の発現に関与する免疫関連サイトカイン遺伝子の発現を測定するために、同意を得た者からPAXgene^<TM> Blood RNAシステムにより全血採血を行い-80℃で保存してある。当該検体は2005年にも同採血を行い、同一人の照合を行った後に非連結匿名化を行って、スギ花粉飛散量の変化、スギ花粉およびダニ特異的IgE抗体の変化とmRNA発現の変化との関連を解析する予定である。
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