2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16590510
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Research Institution | KYOTO PREFECTURAL UNIVERSITY OF MEDICINE |
Principal Investigator |
小笹 晃太郎 京都府立医科大学, 医学研究科, 助教授 (20204191)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹中 洋 大阪医科大学, 医学部, 教授 (40137162)
浜 雄光 京都府立医科大学, 医学研究科, 助手 (90315953)
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Keywords | スギ花粉症 / 免疫 / アレルギー疾患 / 疫学 / IgE抗体 / サイトカイン / 遺伝子発現 / mRNA |
Research Abstract |
京都府南部のあるの町の唯一の公立小中学校の児童生徒を対象として、2005年5月に質問票による調査と血清検査を行った。当年の当該地域の2〜4月のスギ花粉飛散量はダーラム式補集法により合計6112個と多量であった。小中学校在籍者364人のうち292人(80.2%)に血清検査を行ったところ、スギ花粉特異的IgE抗体の分布は陰性が35.2%、CAPスコア1が7.9%、2-3が28.5%、4以上が28.4%であった。ダニ特異的IgE抗体の分布は、陰性が50.3%、CAPスコア1が5.5%、2-3が14.7%、4以上が29.5%であった。このうち当年の症状に関する質問に回答があった280人のうち、スギ花粉抗体が陽性で当年3〜4月にスギ花粉症様症状(くしゃみ、鼻みず、鼻づまり、鼻がかゆい、目がかゆい、涙が出る、目がごろごろするのいずれか)が出た者(確定者+疑い者)は51.0%であり、症状が3週間以上続いた者(確定者)は26.7%であり、スギ特異的IgE抗体価の分布と有症状者は通常の年よりも多かった。 両年度において、スギ花粉症状の発現に関与する免疫関連サイトカイン遺伝子の発現を測定するために、同意を得た者からPAXgene^<TM> Blood RNAシステムにより全血採血を行い-80℃で保存し、そのうちスギ花粉症者13名および非スギ花粉症者12名について、細胞表面上のIgE高親和性レセプター(FcεRIα)のmRNA発現量を測定した。その結果、両群ともに、2004年と2005年でFcεRIαmRNA発現量に差はみられず、また、それぞれの群内において2004年でも2005年でも、mRNA発現量と総IgE抗体価との間に相関は見られなかった。
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