2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16590516
|
Research Institution | Tokyo Kasei University |
Principal Investigator |
高野 貴子 東京家政大学, 家政学部, 教授 (50236246)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
日暮 眞 東京家政大学, 家政学部, 教授 (00010223)
|
Keywords | ダウン症候群 / 思春期発来 / 精子 |
Research Abstract |
思春期以降のダウン症候群患者の健康問題について以下の3つの方法で解析した。 (1)研究代表者ならびに研究協力者(日暮眞)が1987年より継続しているダウン症候群の外来(通常の臨床診察のほか健康相談、遺伝カウンセリングに重点をおき、30分〜1時間の予約診療)において、診察・検査等のカルテ記録からダウン症候群患者の健康問題を抽出した。思春期以降の高脂血症、高尿酸血症、糖尿病、精神的退行・うつ病などを個々の症例で検討するほか、ダウン症候群相談外来の機能と有効性を評価した。 (2)(1)で長期に診察している思春期以降のダウン症候群男性患者12人の保護者、主に母親から口頭ならびに文書で、造精能の研究のインフォームド・コンセントを得た。うち6人の夢精付着と思われるサンプルの精子の有無を調べ、1人で精子を顕微鏡下で確認した。20歳代後半では、夢精の回数が減少し、血中テストステロン、LH、FSHは乏精子・無精子症のパターンを示した。 (3)2004年12月に(1)の外来受診患者、東京都内のダウン症候群早期療育保育施設卒園者、静岡県ダウン症候群の親の会会員のうち、10歳以上のダウン症候群男女の保護者に郵送アンケートを実施した。その内容はダウン症候群患者本人の思春期発来時期、身体発育状況、思春期以降の健康問題のほか、両親の体格、兄弟姉妹の思春期発来時期と身体発育状況などである。アンケート総数562のうち、122の回答を得て、回答率は21.7%であった。患者と無関係な健常女性412人、健常男性37人においても同様の思春期発来時期アンケート調査を行った。以上のアンケート結果を集計、解析中である。
|
Research Products
(7 results)