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2004 Fiscal Year Annual Research Report

細胞増殖因子、サイトカインと胃がんの予後に関する研究

Research Project

Project/Area Number 16590521
Research InstitutionAichi Medical University

Principal Investigator

菊地 正悟  愛知医科大学, 医学部, 教授 (40224901)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 小幡 由紀  愛知医科大学, 医学部, 助手 (70340304)
牛嶋 良  愛知医科大学, 医学部, 助手 (40387775)
Keywords胃がん / 予後 / 全死亡 / IL-6 / IL-8 / sFas / IL-1-B / 血清
Research Abstract

血清が保存された胃がん症例のうち、3施設からの571例について予後データとのリンケージが終了した。このうち、198例については、IL(interleukine)-1β、IL-6-1、I-L-8、TGF(transforming growth factor)-β1、sFas(soluble Fas)の測定が既に済んでいるので、予後との関係を分析した。
手術時(採血はこの前1ヶ月以内)を観察開始時点として、全死亡をエンドポイントとした。観察期間は最長5年間とし、それまでに死亡した例や追跡不能となった症例は死亡時もしくは最終の生存確認時点で、その他の症例は5年間でcensoredとした。
まず、5年以内に死亡した症例とそれ以外の症例の間で各マーカーの値について、順位和検定で比較した。有意な結果の得られたのは、IL-6-1(p=0.021)とIL-8(p=0.026)であった。次ぎに、各血清マーカーの胃がんの予後に対する影響を、比例ハザードモデルを用いて、性、年齢、ステージ(胃がん取り扱い規約12版による)で補正して計算した。ここでは、各血清マーカーは血清中濃度をそのまま用いた。予後と有意な関連を認めたのは、IL-6-1(p=0.024)とIL-8(p=0.036)で、TGF(transforming growth factor)-β1(p=0.062)有意に近い関連を認めた。順位和検定と同じで、いずれも血清中濃度が高いほど、死亡のリスクが高くなっていた。sFasとIL-1βは予後と有意な関連を認めなかった。
IL-6や-8が胃がんの予後と関係するメカニズムについては、IL-8の血管新生作用などを考慮して、病理学的な因子との関連の分析を含めて検討していく。

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Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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