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2005 Fiscal Year Annual Research Report

高齢社会における世帯構造別のうつ病対策のあり方に関する研究

Research Project

Project/Area Number 16590529
Research InstitutionShimane Nursing College

Principal Investigator

福澤 陽一郎  島根県立看護短期大学, 看護学科, 教授 (40127527)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 吾郷 ゆかり  島根県立看護短期大学, 講師 (30280134)
Keywords高齢社会 / 世帯構造 / うつ病対策 / 高齢者
Research Abstract

うつ状態の疫学調査を実施した漁村(T村)と中山間地(N町)に関係した医師へのうつ状態についてのアンケート調査の実施及び内容について、それぞれの地元保健所と医師会、及び精神科の医師と意見交換を行った。平成17年の12月に自記式のアンケートを保健所と医師会の協力により、配布し、回収は郵送法で実施した。
N町に関連するN郡医師会は、回収数(率)が病院3(42.9%)、診療所は、7(87.5%)であった。T村に関連するD郡医師会は、病院5(83.3%)、診療所3(100%)であった。うつ病等の医療の現状は、D郡医師会は全員が、N郡医師会は6割の医師がうつ病等の治療を実施していた。
両地域とも食欲の低下、睡眠障害、易疲労感などの問診に全員の医師が気をつけていた。その他、内科疾患に合併するうつ病、社会的・職業的・家庭的な活動に気をつけていることが両医師会とも多いが、D医師会がいずれも人数が多かった。専門医療機関との連携は、D医師会は全員に対して、N医師会は半数の医師しかとっていなかった。連携の内容は、両医師会と病態悪化時の入院を含む診療依頼が最も多かった。治療の際の課題があるのは、D医師会は全員に対して、N医師会は半数の医師であった。両医師会とも最も多かったのは、自分のところでの治療範囲である。
うつ病等への関心は、両医師会とも全員がありであった。その内容は、両医師会とも多いのは、うつ病等と自殺、抗うつ薬の治療で、その他は、D医師会は、患者と家族へ関わり方、N医師会は、うつ病等のアセスメントが多かった。うつ病等の情報の入手方法は、いろいろ活用されているが、N医師会は、医師会雑誌などの専門誌や医学書が多いのに対して、D医師会では、これら以外にインターネットや新聞・テレビ・ラジオなど様々な方法が利用されていた。
今回の調査結果から、医療では、日常診療で住民が悩みを気軽にだせる場としての役割とうつ病等の治療の体制づくりが重要である。地域にかかわらず、うつ病等の医療に関心は高いが、医療の取り組みにはそれぞれ地域に違いがみられた背景の検討が必要である。

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Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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