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2004 Fiscal Year Annual Research Report

腸管粘膜T細胞の局所性免疫寛容機構の細胞内情報伝達の解析

Research Project

Project/Area Number 16590570
Research InstitutionHirosaki University

Principal Investigator

伊東 重豪  弘前大学, 医学部, 助手 (10333717)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 下山 克  弘前大学, 医学部附属病院, 助手 (50312492)
高畑 武功  弘前大学, 医学部附属病院, 医員 (20333726)
Keywords腸管免疫 / CD25^+CD4^+ T細胞 / 細胞内情報伝達 / 腸管粘膜T細胞
Research Abstract

平成16年度に予定していた刺激時腸管粘膜T細胞(LPT)のLATのタイロシンリン酸化減弱におけるCD25^+CD4^+ T細胞の関与の検討に関しては,ヒト検体(大腸手術標本および末梢血)を必要としたため本学の倫理委員会の承認を待ち,標本採取を開始したため,解析に十分な検体数が得られず,いまだ結論を出すに至っていない.
そこで我々はまず既に得られていたLPT蛋白を用い,刺激時LPTにおけるLATタイロシンリン酸化の減弱の機序をTCR関連リン酸化酵素と脱リン酸化酵素の面から検討した.
末梢血T細胞(PBT)と比較するとLPTでのTCR関連タイロシンリン酸化酵素のLckの蛋白発現はほぼ同等かやや減少していた.FynにおいてはPBTも含め一定の傾向は認められなかった.Lckと同様にTCRを介した主要細胞内情報伝達分子であるCD3ε、TCR-ζ、ZAP-70の各々の蛋白発現もLPTではPBTとほぼ同等かやや減少していた.しかしながらLATのタイロシンリン酸化の著しい減弱を説明するには至らないと考えられた.
一方,タイロシン脱リン酸化酵素の蛋白発現を検討したところ,LPTとPBTではSHIP-2の蛋白発現には差異は認めなかった.しかしながら興味深いことにSHIP-1ではLPTでPBTには認められない分子量の小さい蛋白質も存在し,この低分子SHIP-1の機能解析は行なわれていないものの,LPTにいてPBTには認められない細胞内情報伝達の制御系が存在している可能性も示唆された.
これらの結果も含めて,刺激時LPTのLATのタイロシンリン酸化の減弱におけるCD25^+CD4^+ T細胞の関与を検討中である.LPTではPBTに比しCD25^+CD4^+ T細胞の比率が高く,これらの調節性T細胞は腸管抗原から粘膜免疫におけるホメオスターシスを維持するのに重要であると思われる.更には末梢血T細胞に対するCD25^+CD4^+ T細胞の制御の細胞内情報伝達機構に関しても同時に実験進行中である.

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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