2006 Fiscal Year Annual Research Report
サイトカイン連鎖による肝再生不全発症機序の解明とその制御による治療法の開発
| Project/Area Number |
16590585
|
|---|
| Research Institution | Gifu University |
|---|
Principal Investigator |
森脇 久隆 岐阜大学, 医学系研究科, 教授 (50174470)
|
|---|
| Keywords | TGF-β / 肝再生不全 / サイトカイン / カリクレイン / プロテアーゼ阻害剤 / TNF-α / IFN-γ |
|---|
| Research Abstract |
従来の研究から継続して、肝障害・再生・瘢痕形成(線維化)の過程におけるサイトカインの役割について検討を行い。、以下の2点にっいて結論を得た。
1.腫瘍壊死因子(tumor necrosis factor α;TNF-α)によって惹起される肝線維化(昨年度実績報告済み)には、セカンド・メッセンジャーとしてheat shock protein (HSP)が関与することが、HSPの働きには誘導状況により2面性がある(Imao M, Moriwaki H, et al.Dual effects of heat stress on tumor necrosis factor-induced hepatocyte apoptosis. Lab Invest 2006;86:959-967)。
2.NODマウスに化学的に誘導される肝線維化には各種のサイトカインが関与するが、そのうちインターフェロン(interferon)-γは抑制的に機能する(Mukai T, Moriwaki H, et al.Prevention of hepatic fibrosis in nonobese diabetic mice : critical role of interferon-γ. Liver Int.2006;26:1006-1014)
|
