2004 Fiscal Year Annual Research Report
グレリン遺伝的多型性の心血管疾患発症および胃酸分泌への影響に関する検討
Project/Area Number |
16590594
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
足立 経一 島根大学, 医学部, 助教授 (50192969)
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Keywords | グレリン / 遺伝的多型 / Helicobacter pylori / 脂質代謝 / 胃酸分泌 / 心血管疾患 |
Research Abstract |
グレリン遺伝的多型性の心血管疾患発症および胃酸分泌への影響に関する検討を平成16年度より行なっている。平成16年度には文書にて同意が得られた健診受診者50名を対象として,エクソン2のプロプレグレリンをコードするC408A領域,エクソン1と2の間のイントロンG274A領域およびグレリンをコードするG346A領域の遺伝的多型性について検討を行なった。その結果,G274A領域およびG346A領域ではいずれの症例も変異を認めずwild typeであり,日本人においてはこれら2つの領域には遺伝的多型が存在する可能性が極めて低いことが明らかとなった。一方,C408A領域のロイシン72→メチオニンの変異について検討したところ,片方の遺伝子に変異を認めるhetero typeを14名(28%)に認めた。C408A領域変異とHelicobacter pylori (H.pylori)感染の有無については明らかな関連性は認められなかった。現在,空腹時の血中グレリン濃度とC408A領域変異との関連性について検討中である。以前,私共はH.pylori感染が血清脂質に影響を与えることを明らかにしているが,C408A領域の変異は,糖尿病患者などにおいて血清脂質に影響を与えることが明らかになっており,今後,Helicobacter pylori感染と血清脂質の関連性に対するC408A領域変異の及ぼす影響について詳細に検討していく予定である。この研究を行なっていく過程で,健診受診者での症候性胃食道逆流症の頻度を明らかとし,現在英文誌に受理され印刷中となっている。
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Research Products
(11 results)