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2004 Fiscal Year Annual Research Report

食道幹細胞を用いた三次元再構成培養法によるBarrett食道モデルの樹立

Research Project

Project/Area Number 16590595
Research InstitutionShimane University

Principal Investigator

数森 秀章  島根大学, 医学部, 助手 (20332786)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 石原 俊治  島根大学, 医学部, 講師 (80263531)
KeywordsBarrett食道 / 胆汁酸 / CdX2 / Cholic acid / Dehydrocholic acid
Research Abstract

胆汁酸の逆流はBarrett食道発生における重要な因子の一つとして注目されてきたが、その関連は明らかにされていない。Cdx2は腸上皮化生の原因遺伝子として注目されており、今回我々は、食道扁平上皮においてCdx2に対する種々の胆汁酸の影響を検討し、Barett食道の発生過程におけるCdx2の役割を検討した。
1.食道上皮初代培養の樹立
Barrett食道の発生母体未分化な扁平上皮が円柱上皮化した可能性がある。まずラット食道上皮細胞を剥離し、単細胞化し初代培養細胞を樹立した。培養液の調整によってβ1 integrin陽性細胞を多く含む未分化なケラチノサイトをえることに成功した。
2.食道上皮細胞における遺伝子導入
Cdx2発現ベクターを作成した。これを用いて未分化な食道上皮細胞にCdx2を強制発現させた。その結果腸上皮化成のマーカーであるMUC2の発現を認めた。このことによって食道細胞にCdx2を介した腸上皮化生の誘導が起こり得ることが示唆された。
3.食道扁平上皮に対する胆汁酸の影響の検討
胆汁の逆流は食道粘膜の腸上皮化生の重要な因子として注目されてきた。胆汁酸の影響を検討するためLuciferase assayにより、種々の胆汁酸のCdx2 promoter活性に対する影響を検討した。その結果、種々の胆汁酸のなかで、cholic acid(CA)およびdehydrocholic acid(DHCA)が濃度依存性にCdx2 promoter活性を増加させた。さらに食道粘膜初代培養細胞をCAおよびDHCAにて刺激し、Cdx2に対する影響を検討したところ、これらの胆汁酸によって濃度依存性にCdx2の発現を認めた。
4.結論
これらの結果からBarett食道の発生過程において、胆汁酸逆流が重要な役割を担う可能性が示唆され、胆汁酸によるCdx2の発現がBarett食道の発生に関与する可能性が示唆された。

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Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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