2004 Fiscal Year Annual Research Report
消化管アミロイドーシスの進展抑制を目指した免疫療法の開発
Project/Area Number |
16590607
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
吉松 眞一 熊本大学, 医学部附属病院, 助手 (40284765)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 裕 熊本大学, 大学院・医学薬学研究部, 教授 (70235282)
安東 由喜雄 熊本大学, 大学院・医学薬学研究部, 講師 (20253742)
寺崎 久泰 熊本大学, 大学院・医学薬学研究部, 助手 (50381009)
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Keywords | 家族性アミロイドポリニュロパチー / cryptic epitope / 異型トランスサイレチン |
Research Abstract |
家族性アミロイドポリニュロパチー(FAP)の原因蛋白である異型トランスサイレチン(TTR)のcryptic epitopeが、FAPのアミロイド形成過程に重要な役割を果たしていることが明らかとなってきた。そこで、この異型TTRのcryptic epitopeのみを認識するような抗体をFAP患者に惹起させることができれば、体内TTRの代謝動態に影響を与えずに、アミロイド沈着を阻止することが可能と考えられた。アミロイド形成過程で生じるcryptic epitopeを可溶な状態でも露出するような人工的なmutation、ATTR Y78Pを作成し、FAPの疾患モデルマウスであるTransgenic (Tg) miceヒトATTR Va130Met geneに免疫し、アミロイド沈着への影響を検討した。結果:ATTR Y78FはPBSやATTR V30Mより有意に高い抗ATTR V30M抗体をTg miceに惹起することができた。PBSやATTR V30Mで免疫したTg mice群では、TTRの沈着が消化管に認められた。一方、ATTR Y78Pで免疫したTg mice群では、有意なTTRの沈着の軽減が認められた。また、すでにTTR沈着が存在する生後18ヶ月のTg mice群においても、TTR沈着の軽減が認められた。現在、これらのTg miceの病理学的解析を継続している。
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