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2006 Fiscal Year Annual Research Report

門脈圧亢進症における外因性エストロゲンの臨床応用

Research Project

Project/Area Number 16590649
Research InstitutionKurume University

Principal Investigator

坂本 雅晴  久留米大学, 医学部, 助手 (60248367)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 上野 隆登  久留米大学, 先端癌治療研究センター, 教授 (70176618)
中村 徹  久留米大学, 医学部, 助手 (30341332)
Keywordsエストロゲンレセプター / NO / エンドセリン-1
Research Abstract

(目的)エストロゲンは血管内皮細胞からnitric oxide(NO)の産生を促進させたり、endothelin-1の産生を抑制し、血行動態の調節を行っている。肝硬変症では肝内のendothelin-1の増加やNO synthase(NOS)活性の低下がみられ、門脈圧亢進症の一因となっている。これまで我々は、肝硬変モデルratにエストロゲンを投与することにより、門脈圧亢進症が改善することを報告した。また最近エストロゲンレセプター(ER)には、ERαとERβの2種類のsubtypeの存在が知られている。そこで今回、ヒト肝硬変症における肝内エストロゲンレセプター発現の意義について検討した。
(方法)ヒト肝硬変症や健常人の肝組織を使用した。光顕的に正常と肝硬変の組織におけるERαとβの免疫局在の違いを比較検討した。Western blotting、PCRにより正常と肝硬変でのERαやβの蛋白・mRNAの発現量を比較検討した。正常と肝硬変の肝組織中のNOS活性(NOS detection assay kit)を測定した。
(結果)免疫組織化学による肝内ERの観察では、主に肝細胞の核にERαが局在していた。またERβは肝細胞の細胞質に観察された。Western blottingによるERαの蛋白発現は正常肝組織に比べ肝硬変症の肝組織において有意に減少していたが、ERβについては有意差を認めなかった。RT-PCR法によるERmRNA発現においても同様の結果を呈した。正常と肝硬変の肝組織中のNOS活性については、肝硬変症においてNOS活性が減少傾向にあった。
(結語)今回の検討により、肝硬変症の肝組織ではERαの蛋白発現およびmRNA発現は低下していたがERβの発現については有意差を認めなかった。

  • Research Products

    (1 results)

All 2006

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] Angiogenic cell therapy for hepatic fibrosis2006

    • Author(s)
      Takato Ueno
    • Journal Title

      Medical Molecular Morphology 39

      Pages: 16

    • Description
      「研究成果報告書概要(和文)」より

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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