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2005 Fiscal Year Annual Research Report

Skp2を標的とした肝癌化学療法:細胞周期同調を利用した新戦略

Research Project

Project/Area Number 16590652
Research InstitutionKurume University

Principal Investigator

古賀 浩徳  久留米大学, 医学部, 講師 (90268855)

KeywordsSkp2 / PPARγ / p27 / MRP2 / Bcl-xL / G1 arrest
Research Abstract

肝癌細胞をTroglitazone (Tro)で処理して得られたG1期細胞はMRP2 (cMOAT)の発現が著減しており、抗癌剤排泄能が低下していることが示唆された。一方、それらの細胞ではBcl-xLの発現が上昇しており、抗アポトーシス機序が作動していることも推察された。さらにS期に進むとMRP2の発現レベルは回復しており、DNA合成期における細胞死回避に寄与していることが考えられた。平成17年度は、このような細胞状態がTro特異的に生じるのか、あるいはG1期・S期の細胞に普遍的に起こるのかを明らかにするために、Pioglitazone (Pio)やCDK inhibitor (CKI)あるいはSkp2 siRNAを用いて比較した。その結果、Pioで処理した肝癌細胞ではMRP2の発現も比較的保たれており、抗癌剤との併用による有意な殺細胞増強効果は見られなかった。Troと抗癌剤の併用では、Troによる前処置よりむしろTroと抗癌剤の同時投与の方が細胞死を強く誘導することがわかった。これらPPARγリガンドと比較して、CDIやSkp2 siRNAはそれぞれ単独で肝癌細胞に細胞死を誘導可能であり、抗癌剤との併用ではその増強効果も認められた。併用のタイミングは、CKIやSkp2 siRNAで前処理する方が早期に細胞死を誘導しやすかったが、48時間後では同時投与と差がなかった。Xenograftモデルでの検討では、抗癌剤単独使用に比べてTroと抗癌剤の併用ではわずかに腫瘍増大抑制作用が増強したが、Pioでは認められなかった。以上より、少なくとも今回使用したPPARγリガンドと抗癌剤の併用では、期待した程度の殺細胞増強効果が得られないことが示唆された。その原因として、細胞周期依存性の細胞保護機構があることが推察された。一方Skp2 siRNAと抗癌剤との併用は、今後も検討の余地があると考えられた。

  • Research Products

    (1 results)

All 2005

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] Degradation of tyrosine7O5-phosphorylated signal transducer and activator of transcription 3 contributes to the potent anti-tumor effect of luteolin in human hepatoma cells2005

    • Author(s)
      Hironori Koga, et al.
    • Journal Title

      Hepatology Vol.42 SUPPL

      Pages: 303A

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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