2005 Fiscal Year Annual Research Report
メタボリックシンドロームの臓器障害治療における抗酸化ペプチドの可能性
Project/Area Number |
16590660
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
下澤 達雄 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (90231365)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 克敏 東京大学, 医学部附属病院, 助手 (00292863)
一色 政志 東京大学, 医学部附属病院, 助手 (70302734)
安東 克之 東京大学, 保健センター, 講師 (60184313)
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Keywords | 酸化ストレス / アドレノメデュリン / 交感神経 / 糖 / アルドステロン |
Research Abstract |
NADPH oxidaseの阻害を遺伝子レベルで行うべくsiRNAの設計を行い、培養血管平滑筋、培養血管内皮細胞で検討を行ったが、NADPHoxidaseの発現の抑制が不十分であり、siRNAの設計あるいは導入に問題があると考えられた。 AM欠損マウスでは脳室内高張食塩水投与に対する血圧上昇・腹部交感神経活性亢進反応は亢進し、これは抗酸化物質tempolで抑制された(Hypertension 2005;45:1165)。また、このマウスの摘出視床下部は高張食塩水添加時のROS増加反応が増強していた。これらのことから、アドレノメデュリンの中枢での欠損が酸化ストレスを介して交感神経活動に影響することで、肥満を引き起こす可能性が示唆された。 加齢、アンジオテンシンに加え、メタボリックシンドロームの重要な因子である糖、あるいはアルドステロンは血管平滑筋、腹膜中皮細胞において酸化ストレスを産生させた。AMはこれらの負荷による酸化ストレスの産生に対しても抑制的に働くことが明らかとなった。血管平滑筋に対してアルドステロンはnon-genomic,genomic effectの双方で酸化ストレスを増大させるのに対し、腹膜中皮細胞ではgenomic effectのみが観察された。AMの作用はいずれにも効果があり、AMの作用がcAMPを介する従来の作用以外にもあり、抗酸化剤として強力な作用を有する可能性が示唆された。
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Research Products
(7 results)
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[Journal Article] Impaired flow-dependent control of vascular tone and remodeling in P2X4-deficient mice.2006
Author(s)
Yamamoto K, Sokabe T, Matsumoto T, Yoshimura K, Shibata M, Ohura N, Fukuda T, Sato T, Sekine K, Kato S, Isshiki M, Fujita T, Kobayashi M, Kawamura K, Masuda H, Kamiya A, Ando J.
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Journal Title
Nature Med 12
Pages: 133-137
Description
「研究成果報告書概要(欧文)」より
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[Journal Article] Resistin-like molecule beta activates MAPKs, suppresses insulin signaling in hepatocytes, and induces diabetes, hyperlipidemia, and fatty liver in transgenic mice on a high fat diet.2005
Author(s)
Kushiyama A, Shojima N, Ogihara T, Inukai K, Sakoda H, Fujishiro M, Fukushima Y, Anai M, Ono H, Horike N, Viana AY, Uchijima Y, Nishiyama K, Shimosawa T, Fujita T, Katagiri H, Oka Y, Kurihara H, Asano T.
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Journal Title
J Biol Chem 280
Pages: 42016-42025
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