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2004 Fiscal Year Annual Research Report

心筋梗塞に対するG‐CSF効果の新しいメカニズム、治癒過程促進効果の分子機構

Research Project

Project/Area Number 16590670
Research InstitutionGifu University

Principal Investigator

湊口 信也  岐阜大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (20190697)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 竹村 元三  岐阜大学, 医学部附属病院, 講師 (40283311)
藤原 久義  岐阜大学, 大学院・医学研究科, 教授 (80115930)
KeywordsG-CSF / 心筋再生 / 梗塞サイズ / 治癒過程促進 / macrophage / fibrosis / 左室利モデリング / 心機能
Research Abstract

日本白色種ウサギにて、30分虚血・再灌流モデルを作製、梗塞24時間後からG-CSF10μg/kg/day(G-CSF群)あるいは生理的食塩水(control群)を5日間連続皮下注射し梗塞14月目、3ヵ月目に心エコーにて心機能を測定、さらに梗塞サイズを求めた。G-CSF群ではcontrol群に比して、梗塞サイズ縮小、左室リモデリング改善、心機能改善を認めた。さらに、DiI色素にて骨髄細胞をラベルしたウサギにて同様に検討した結果、control群においてDiI陽性かつtroponin I陽性細胞、DiI陽性かつCD31陽性細胞、DiI陽性かつ1A4陽性細胞が存在し、このことは骨髄細胞由来の心筋細胞、血管内皮、血管平滑筋、筋線維芽細胞が梗塞領域に存在することを示す。G-CSF群ではこれら細胞の頻度が増大した。さらに、梗塞後48時間、7日、14日、3ヵ月における経時的な梗塞心筋組織の組織学的変化について検討した結果、梗塞48時間の時点では、survived area, infarct areaともに両群間で差はないが、7日目、14日目、3ヵ月目において、G-CSF群ではcontrol群に比してinfarct areaは小であり、survived areaは大であった。梗塞領域のfibrosisをSirius-red染色にて計測したところ、14日目、3ヶ月目にてG-CSF群では有意に小であった。梗塞48時間の時点で、G-CSF群ではより高度の炎症細胞浸潤が非梗塞領域から梗塞領域を囲むかたちで認められ、macrophageの数は梗塞48時間ではG-CSF群>生食群、7日目ではG-CSF群=生食群、14日目ではG-CSF群<生食群、3ヵ月目ではG-CSF群<生食群を示した。さらに梗塞7日目にてMMP1,MMP9の発現がG-CSF群にて大であったことから瘢痕組織が減少しリモデリングが改善されたと考えられる。G-CSFによる左室リモデリングの改善、心機能の改善には骨髄細胞誘導による心筋組織再生に加えて梗塞部の治癒過程促進が関与していると考えられた。

  • Research Products

    (2 results)

All 2004

All Journal Article (1 results) Book (1 results)

  • [Journal Article] Acceleration of healing process and myocardial regeneration may be important as a mechanism improvem2004

    • Author(s)
      Shinya Minatoguchi et al.
    • Journal Title

      Circulation 109

      Pages: 2572-2580

  • [Book] 心臓病-診断と治療の最前線2004

    • Author(s)
      湊口信也, 藤原久義
    • Total Pages
      27-31
    • Publisher
      先端医療技術研究所

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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