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2004 Fiscal Year Annual Research Report

肺静脈起源興奮による心房細動の発生機序の解明と治療戦略の確立

Research Project

Project/Area Number 16590673
Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

本荘 晴朗  名古屋大学, 環境医学研究所, 助教授 (70262912)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 神谷 香一郎  名古屋大学, 環境医学研究所, 教授 (50194973)
児玉 逸雄  名古屋大学, 環境医学研究所, 教授 (30124720)
Keywords心房細動 / 肺静脈 / イオンチャネル / 不整脈基質 / リエントリー / triggered activity / 自動能 / 光学マッピング
Research Abstract

心房細動は日常臨床で最も遭遇する頻度が高い持続性不整脈であるが、社会の高齢化に伴ってその発症頻度はますます増加傾向にあり、その有効は予防・治療法の確立が望まれている。近年、心房細動の発生・維持に肺静脈を起源とする異常興奮が重要な役割を果たすことが示され、アブレーション治療の面から注目を集めているが、肺静脈がどのような電気生理学的特性を基盤として異常興奮を生じるについてはこれまで十分に解明されていない。今年度の研究では、異常興奮の発生に関与するイオンチャネル発現が肺静脈と心房筋あるいは洞房結節でどのように異なるかについて、real-time PCR法によるmRNA定量と、免疫組織化学による蛋白分布の観察から検討した。その結果、ウサギおよびラット肺静脈では、洞房結節タイプの自動能の発現に重要な過分極活性化内向き電流チャネル(HCN1,HCN4)や深い膜電位から活性化されるL型Caチャネル(Cav1.3)の発現は心房筋よりもむしろ少ないが、静止電位の形成に重要な内向き整流Kチャネル(Kir2.1,Kir2.2)や興奮伝導を規定するNaチャネル(Nav1.5)の発現が心房筋よりも少ないことが明らかになった。更に、肺静脈ではCa調節蛋白であるryanodine receptorや筋小胞体Caポンプの発現も心房筋よりも少ないことが判明した。以上より、肺静脈では、興奮伝導遅延を基盤とするリエントリーや、細胞内Ca調節異常によるtriggered activityが生じやすい基質を有しており、これらを基盤として異常興奮が発生する可能性が示唆された。また、今年度の研究では、ウサギを用いて心房-肺静脈の圧負荷誘発心房細動モデルを作成し、活動電位光学マッピングによる興奮伝播や発動電位波形変化の解析にも着手した。

  • Research Products

    (2 results)

All 2005 2004

All Journal Article (2 results)

  • [Journal Article] 肺静脈起源の異常興奮2005

    • Author(s)
      本荘晴朗, 児玉逸雄
    • Journal Title

      カレトテラピー 23

      Pages: 33-37

  • [Journal Article] 肺静脈起源心房細動について:異常興奮の機序2004

    • Author(s)
      本荘 晴朗
    • Journal Title

      心電図 24

      Pages: 129-133

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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