2004 Fiscal Year Annual Research Report
血管内皮細胞分化を制御するタンパク質の網羅的取得と機能解析
Project/Area Number |
16590718
|
Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
麦島 秀雄 日本大学, 医学部, 教授 (80183648)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福田 昇 日本大学, 医学部, 講師 (40267050)
松本 太郎 日本大学, 医学部, 助手 (50366580)
|
Keywords | 血管内皮細胞 / 血管新生 / プロテオソーム解析 |
Research Abstract |
1.血管内皮細胞分化特異的に発現奥シンするタンパク質の分離と同定 ウシ毛細血管内皮(BCE)細胞をコラーゲンゲル内で三次元培養することにより管腔様構造形成を誘導し、このときに特異的に発現亢進するタンパク質を二次元SDS-PAGE電気泳動により同定した。その結果、管腔形成にともなって発現が有意に亢進する21のタンパク質スポットが同定された。質量分析計を用いたタンパクスポットの解析により、これらのスポットのうち2つが、Homeobox protein, Alpha B crystallinであることが明らかになった。他のタンパクスポットに関しても現在解析を進めている。 2.内皮細胞分化特異的にチロシンリン酸化するタンパク質の分離と同定 実験1と同様に、BCE細胞をコラーゲンゲル内で三次元培養することにより管腔様構造形成を誘導し、細胞溶解液を抽出後、アガロースビーズに結合した抗リン酸化チロシン抗体を用いた免疫沈降法を用いて、管腔形成に伴って特異的にリン酸化を受けるタンパク質の分離を試みた。その結果、220kDaおよび280kDaの位置に泳動される管腔形成したBCE細胞にのみ認められるリン酸化タンパクのバンドを確認することができた。現在、これらのタンパクを同定するため、BCE細胞をコラーゲンゲル上で大量培養し、得られた細胞抽出液をアガロース結合抗リン酸化チロシン抗体カラムを用いて大量分離調整を行っている。
|