2006 Fiscal Year Annual Research Report
原発性肺癌患者における二次発癌化学予防に関する基礎的研究
Project/Area Number |
16590746
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
木浦 勝行 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教授 (10243502)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田端 雅弘 岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教授 (30243504)
青江 基 岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (80260660)
吉野 正 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (70183704)
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Keywords | AKT / MAPK / A / J mouse / NNK / cisplatin / ras / lung cancer / second malignancy |
Research Abstract |
肺癌治療に広く使用されているが、実験動物では強い発癌性が知られているシスプラチンによる誘発A/Jマウス発癌モデル(二次発癌モデル)とタバコ特異的ニトロサミン誘発発癌モデル(NNK:一発癌モデル)を利用し、肺腫瘍の性状を免疫組織染色(activated AKT:pAkt,activated MAPK:pMAPK)とrasの点突然変異を検討した。 肺の腫瘍組織は1)atypical adenomatous hyperplasia(AAH), 2)adenocarcinomaに分類された。pAktはNNK誘発腫瘍の49/63(77.8%)、シスプラチン誘発腫瘍の69/89(77.5%)に発現していた。pAktはAAHは両群(NNK:83.3% vs cisplatin 90.9%)に発現していた。pMAPKは(NNK:79.4% vs cisplatin:45.5%)有意にNNK誘発腫瘍で発現していた(P<0.001)。AKTの活性化は両群で早期に強く発現しているが、MAPK活性化はNNK群でシスプラチン群より発現していた。 NNK誘発腫瘍はPapillary type4腫瘍、Solid type 10腫瘍(計14腫瘍 平均径0.57mm:範囲0.35-2.31)、Cisplatin誘発腫瘍Papillary type3腫瘍、Solid type25腫瘍(計25腫瘍 平均径0.928mm:範囲0.86-1.66)を認め、各群0.85mmより大きい腫瘍を解析した。Rasの変異はマウス肺腫瘍からマイクロキャプチャダイセクション法により腫瘍を摘出しcodons12,13,61の直接シークエンス法で解析した。NNK誘発腫瘍ではcodon12に10/14(71.4%)点突然変異を認めたが、シスプラチン誘発腫瘍ではcodon12では変異を認めず,codon13で1(5.3%)腫瘍、codon61で3腫瘍(15.8%)で変異が認められた。シスプラチン誘発腫瘍ではNNKやウレタンで認められた強い特異的rasの点突然変異は認められていないものの,K-ras codon61における点突然変異と緩やかな関係が示唆された。
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Research Products
(3 results)
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[Journal Article] Activation of downstream epidermal growth factor receptor (EGFR) signaling provides gefitinib-resistance in cells carrying EGFR mutation2007
Author(s)
Uchida A, Hirano S, Kitao H, Ogino A, Rai K, Toyooka S, Takigawa N, Tabata M, Takata M, Kiura K, Tanimoto M.
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Journal Title
Cancer Sci. 98・3
Pages: 357-363
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