2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16590767
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Research Institution | St. Marianna University School of Medicine |
Principal Investigator |
駒瀬 裕子 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 講師 (90215385)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 崇人 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助手 (20350605)
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Keywords | 病薬連携 / 服薬指導 / 吸入指導サーバー / 薬剤指導依頼書 / 薬剤指導報告書 / アドヒアランス |
Research Abstract |
2004年度には、聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院呼吸器内科と横浜市旭区の薬剤師会の病薬連携による服薬指導のために、吸入指導サーバーを設置し、インターネットを用いた通信手段を確立、さらに薬剤指導のために薬剤指導依頼書および薬剤指導報告書を作成した。 本年度は、このシステムを用いて、薬局との間の通信を開始した。今年度は、聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院の処方箋を多く扱う、横浜市旭区の三ツ境薬局、およびカワセ薬局三ツ境店の2点との通信を開始した。 2005年7月より通信を開始した。2005年7月より2006年3月までに薬局との間で通信を用いて薬剤指導を依頼した患者26名、依頼した件数は35件で、一人の患者について1〜4回の依頼を行った。 具体的には、患者が受診したとき、医師が必要と感じた場合には、患者に文書で了解を得た上で、使用している薬剤名、とくに吸入薬に関する具体的な依頼や、薬剤のアドヒアランスのチェック、さらにステロイドなど臨時薬の服薬方法など、指導を行ってほしい項目を記載し、吸入指導サーバーに送信する。ただちにサーバーより依頼番号が送信されてくるため、これを患者の処方箋に記載した。患者が薬局にこの処方箋を持参すると、薬局では依頼番号をみて吸入指導サーバーにアクセスし、薬剤指導依頼用紙を確認し、これにしたがって指導を行う。その後、吸入指導報告書を記載した。指導を依頼した医師はこれを後日読んで、指導内容を確認した。 この方法の利点としては、従来の紙ベースのものに比べて、確立した依頼書、報告書があるため記載が容易になったことである。欠点としては、サーバーの不調により通信がうまくいかないときがあること、現在はアクセスする医師、薬剤師が登録されており、患者の個人情報はイニシャルと生年月日のみで行われたがセキュリティの確立がある。さらにサーバーの維持費や通信費用が月に6万円程度必要であることがあげられた。
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