2006 Fiscal Year Annual Research Report
経気管支肺生検に基づく特発性間質性肺炎の診断とステロイド治療
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16590770
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
渡辺 憲太朗 福岡大学, 医学部, 教授 (80158625)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久良木 隆繁 福岡大学, 医学部, 助手 (40373146)
白石 素公 福岡大学, 医学部, 助手 (60341426)
清水 健太郎 福岡大学, 医学部, 助手 (40352249)
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Keywords | 特発性間質性肺炎 / 特発性肺線維症 / 非特異性間質性肺炎 / 肺気腫 / 喫煙 / 呼吸機能 / 胸部CT |
Research Abstract |
平成18年度の概要 外科的肺生検は施行されていないが経気管支肺生検で胞隔の肥厚と単核球があり,かつHRCTでIPFらしくない症例ならびに外科的肺生検によりNSIPと診断された症例 上記についてステロイド治療後の呼吸機能をひきつづき追跡している. 特発性肺線維症と肺気腫の合併例 特発性肺線維症(IPF)とCOPD(肺気腫)はしばしば合併している.当院のIPFと肺気腫の合併症例(Combined pulmonary fibrosis and emphysema, CPFE)についてその呼吸機能の特徴についてIPF単独例との比較において検討を開始した.中間的ではあるが解析結果は以下の通り. 1.定義 IPF:外科生検,剖検もしくはCTでIPFに矛盾しない所見があり,拘束性換気障害+ガス交換障害あり CPFE:重喫煙歴がある.外科生検,剖検もしくはCTで上肺野に低吸収域,下肺野に蜂巣状陰影がある,cracklesが聴取されKL-6が高値である例 2.結果 1)初診時; (1)VC:両者に有意な差なし (2)FEV1.0%:CPFEのFEV1.0%はIPF単独例に比して低値傾向にある (3)DLco : CPFEの方がIPF単独例より低値傾向にある. 2)経年的変化 (1)VC:肺気腫のないIPFはCPFEに比してVCの低下が大きい傾向がある (2)FEV1.0%:CPFEのFEV1.0%は経年的に低下するが,肺気腫のないIPFのFEV1.0%は上昇傾向あり. (4)DLco:肺気腫のないIPFのDLcoはCPFEに比してDLcoの低下が大きい傾向がある 今後さらに症例を増やして検討する予定.
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Research Products
(6 results)