2004 Fiscal Year Annual Research Report
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16590771
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Research Institution | University of Occupational and Environmental Health, Japan |
Principal Investigator |
森本 泰夫 産業医科大学, 産業生態科学研究所, 教授 (30258628)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長友 寛子 産業医科大学, 産業生態科学研究所, 助手 (10369077)
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Keywords | CCSP / CGRP / HO-1 / Silica / MMVF |
Research Abstract |
CCSPを強制発現した肺胞・気道上皮細胞におけるアポトーシスの抑制作用を検討 A549細胞がアポトーシスを誘導するか確認するためにA549細胞にクリソタイル、ブレオマイシンを曝露し、24時間-48時間後にtunnel染色にてアポトーシスを検討した。ブレオマイシン、クリソタイルは各々250ug/ml、50ug/mlをピークにアポトーシスを有意に亢進させた。また、シグナルトランスダクションとしてカスパーゼ、JUNKのインヒビターを投与すると亢進は抑制された。次にブレオマイシン、クリソタイルにアデノウィルスに組み込んだCCSPを加えて、アポトーシスの生成を確認した。CCSPが10^7でブレオマイシン、クリソタイルのアポトーシスを抑制した。また、LacZを組み込んだ群では、両者のアポトーシスの抑制は認められなかった。さらに、JUNKの活性を観察したが、CCSPによる活性の低下は認められなかった。CCSPの上皮細胞のアポトーシス抑制の機序として、JUNK以外の機序、カスパーゼなどの活性化が関与するか検討する予定である。 アポトーシスと石綿による酸化的ストレスの関与を検討するため、A549細胞における8ヒドロキシデオキシグアノシンの測定を行った。クリソタイルを曝露により8ヒドロキシデオキシグアノシンの生成が亢進した。今後は、CCSPが酸化的ストレスを介してアポトーシスの抑制に関与するかも検討していく。 CCSP遺伝子導入したブレオマイシンまたは石綿、シリカ曝露による肺線維症ラットモデルの検討 in vivoではCCSP及びLac-Zベクターを大量に使用するため、293細胞にベクターを加え培養を繰り返し、力価の高いウィルスベクターの作成を行った。ブレオマイシンを気管内注入し、短期の線維化モデルを完成した。よって、来年度は、動物モデルにウィスルベクターを曝露し、CCSPの機能を評価する予定である。
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Research Products
(4 results)