2004 Fiscal Year Annual Research Report
糸球体障害の発症・進展におけるGSK-3依存性転写因子活性調節の役割の検討
Project/Area Number |
16590791
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
井上 武明 熊本大学, 医学部附属病院, 講師 (90322312)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野々口 博史 熊本大学, 大学院・医学薬学研究部, 助教授 (30218341)
冨田 公夫 熊本大学, 大学院・医学薬学研究部, 教授 (40114772)
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Keywords | glycogen synthase kinase-3 / 上皮細胞 / メサンギウム細胞 / 尿細管細胞 / 腎不全 / 糸球体腎炎 |
Research Abstract |
glycogen synthase kinase-3 (GSK-3)は、glycogen synthaseをリン酸化しグリコーゲン産生を活性化する因子として発見されたが、その後、転写因子活性や蛋白合成の調節、細胞内骨格のremodelingなどの様々な細胞機能に重要な役割を演じていることが明らかになった。 本研究の目的は腎不全や各種糸球体腎炎モデルおよび培養細胞を用いて,GSK-3の糸球体腎炎の発症・進展に演じる役割を明らかにし、GSK-3の特異的抑制薬の治療への応用を検討することにある。 腎臓内におけるGSK.3の局在を検討したところ,微小単離法によって得られたラット腎臓糸球体を初めとする各ネフロンセグメントを用いたRT-PCR法によって,糸球体および近位尿細管をはじめとする尿細管に広く存在していることを確認した。また,GSK-3βに対する特異的な抗体を用いたwestern blotting法にて腎臓にもGSK-3β蛋白が存在し,免疫組織化学的検討により糸球体での発現が認められた。Ser-9がリン酸化された不活性なGSK-3βを特異的に認識する抗体を用いた検討では,活性型のGSK-3βと同じ細胞に存在することが明らかとなり,GSK-3βが細胞機能に何らかの作用をおよぼしていることが示唆された。 現在,上皮細胞やメサンギウム細胞のマーカーとなる蛋白に対する抗体を用いた二重染色により,糸球体内での局在を検討している。
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Research Products
(2 results)