2004 Fiscal Year Annual Research Report
タンパク尿による近位尿細管細胞ストレス応答の病態生理学的検討
Project/Area Number |
16590805
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Research Institution | Kobe Women's University |
Principal Investigator |
竹中 優 神戸女子大学, 家政学部, 教授 (20222101)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田村 奈緒子 神戸女子大学, 家政学部, 助教授 (50311783)
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Keywords | Glia maturation factor / トランスジェニックマウス / TSA / 酸化ストレス |
Research Abstract |
NIH3T3細胞(NIH)および培養近位尿細管細胞mProx24(mProx)にGMFを強制発現したGMF-NIH、GMF-mProxを作成した。アルブミン負荷1mg/mlにより両GMF強制発現細胞系において細胞死が認められた。NIHとmProx両細胞には同濃度で変化を認めなかった。 GMF-NIH及びGMF-mProx細胞では抗酸化剤処理により500μMBSOによる細胞死は阻害されたが、アルブミン負荷による細胞死に影響は認められなかった。これらの知見はGMF発現細胞ではアルブミンにより細胞死が認められ、これはGMFによる細胞内酸化ストレス増加と独立した現象である可能性を示している。 Chickenβアクチンプロモーター遺伝子の下流にGMF遺伝子全長をクローニングしたコンストラクトpCAGGS-FLAG-GMFを導入したトランスジェニック(Tg)マウスを作成した。RT-PCR法により腎臓・肝臓・脳における導入遺伝子発現を確認した。組織学的検討では腎臓・肝臓に異常所見を認めなかった。アルブミン負荷蛋白尿モデルを作成し一週および三週負荷における腎臓・肝臓の組織学的変化を検討したが、変化を認めなかった。 TSA-1モノクローナル抗体作成に関してはTSA-1遺伝子の154-489bpに相当する部分をFLAGとともに組み込んだレトロウイルスベクターpMX-puroを作成した。該pMX-puroをパッケイジング細胞Plat-Eに導入、感染可能なウイルス粒子を得た。ラット腎細胞NRK52Eに感染させ、蛋白発現を確認した。本タンパクを用い抗体作成を試みたが、良好な抗体を得られなかった為、別のエピトープを使用している。
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