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2005 Fiscal Year Annual Research Report

トロンボポエタン非依存性の巨核球成熟を担う細胞内分子機構の系統的解析

Research Project

Project/Area Number 16590922
Research InstitutionUniversity of Tsukuba

Principal Investigator

小島 寛  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 助教授 (10225435)

Keywords巨核球 / 血小板産生 / 血管内皮細胞 / アポトーシス / p38MAPK / CD226
Research Abstract

後期巨核球成熟に関与する情報伝達系を明らかにすることを目的として、マウス培養巨核球および遺伝子改変マウスを用いた実験を遂行中である。現在、(1)巨核球からの血小板産生にapoptosisが関与するか、(2)巨核球からの血小板産生にp38MAPKが関与するか。(3)巨核球と血管内皮細胞の相互作用にCD226が関与するか、という3点を中心的な課題としている。
(1)に関しては、培養巨核球を用いた実験では、caspaseが血小板産生に関与するという証拠は得られなかった。一方で、Bcl-2 KOマウス、Vav-Bcl-2 TGマウスにおいては、血小板数が正常の半分程度に減少しているので、今後はこれらのマウス巨核球のphenotypeの解析を行う予定である。(2)に関しては、培養巨核球を用いた実験で、proplatelet formation (PPF)に先だって、p38MAPKの活性化が認められること、p38MAPK阻害剤存在下では、PPFが阻害されること、p38MAPK(+/-)マウスでは巨核球のPPF、血小板数ともに正常の1/2程度まで低下していることを確認した。p38(-/-)マウスは、胎生致死となるために解析がやや困難ではあるが、今後はp38(-/-)巨核球のPPFおよび血小板数が低下しているか否かを明らかにする。(3)に関しては、血小板産生に際して巨核球が骨髄血管内皮細胞下に移動することに注目し、巨核球・血小板に発現されている接着因子CD226が、巨核球と内皮細胞の細胞間相互作用、巨核球胞体の血管内腔への移動に関与するか否かを検討中である。現在は阻害抗体を用いた実験を行っているが、CD226KOマウスを準備中である。
以上より、あと1年の研究期間において、充分な成果が得られるごとが期待できる状況である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2006

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] 総説:血小板は如何にして産生されるか2006

    • Author(s)
      小島寛, 上妻行則, 長澤俊郎
    • Journal Title

      日本血栓止血学会誌 (in press)

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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