2005 Fiscal Year Annual Research Report
Etsフアミリー転写因子とホメオドメイン蛋白質の相互作用が血球分化に果たす役割
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16590967
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
山田 俊幸 弘前大学, 医学部, 助教授 (20183981)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
根岸 文子 佐々木研究所, 細胞遺伝部, 研究員 (40177902)
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Keywords | Etsファミリー転写因子 / ホメオドメイン蛋白質 / 血球分化 / 機能的相互作用 / 物理酌相互作用 / PU.1 / Elf-1 / HoxC13 |
Research Abstract |
昨年度は、血液細胞の分化に関与するEtsファミリー転写因子とホメオドメイン蛋白質の機能的な相互作用をルシフェラーゼ法により検索し、PU.1がHoxC13と協調作用を示すが、Elf-1はHoxC13と拮抗作用を示すという結果を得た。 そこで本年度はまず初めにこれら蛋白質の物理的相互作用を検索した。PU.1とHoxC13あるいはElf-1とHoxC13を293T細胞に共発現させ免疫沈降法により解析したところ、これらはそれぞれ細胞中で結合していることが示された。次にこれら蛋白質の欠失変異体を用いたGST pull-down法により、HoxC13はホメオドメインの中間よりC末端側の部分を介してPU.1、Elf-1と結合すること、またPU.1はEtsドメインを介してHoxC13と結合することが明らかになった。さらにPU.1、Elf-1との結合領域を欠いた変異HoxC13はこれら蛋白質との機能的な相互作用を示さないことから、これら蛋白質同士の結合はそれぞれの組み合わせによる協調作用、および拮抗作用に必要であると考えられた。 次にマウス赤白血病細胞をDMSOにより赤血球方向へ分化誘導した場合のそれぞれの遺伝子発現をPT-PCR法により検索し、PU.1とHoxC13の遺伝子発現はともに低下するが、Elf-1の遺伝子発現は上昇することを見い出した。 これらのことから、Etsファミリー転写因子とホメオドメイン蛋白質との間には機能的、物理的な相互作用が存在し、その相互作用が血液細胞の分化の制御になんらかの関わりをもつものと推察された。
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Research Products
(5 results)