2004 Fiscal Year Annual Research Report
家族性地中海熱の原因蛋白Pyrinの炎症における役割と治療薬コルヒチンの影響
Project/Area Number |
16590972
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
徳江 豊 群馬大学, 医学部, 助教授 (80292275)
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Keywords | 家族性地中海熱 / MEFV遺伝子 / Pyrin / コルヒチン |
Research Abstract |
12年間発熱と漿膜炎を繰り返している患者を関連施設で経験し、同意を得て家族性地中海熱の原因遺伝子MEFVの塩基配列をシークエンスした結果,母親にはexon10にM694Iの変異を,本人にはexon2のE148Qおよびexon10にM694Iの変異を認め家族性地中海熱の確定診断に至った。pSV40ori(複製開始点を欠失させたSV40ウイルスDNAをpBR322にクローニングしたPlasmid DNA)、pSHPV16s(HPV16DNAをpSV2neoベクターにクローニングしたplasmid DNA)、pDE6,pDE7(HPV16のE6,E7癌遺伝子をそれぞれpcD2neoベクターにクローニングしたplasmid DNA)をエレクトロポレーション法またはリポフェクション法を用いて細胞に導入し細胞株の樹立を試みた。現在細胞株の樹立が困難なため、あわせて変異遺伝子を細胞株への導入することで遺伝子変異をもつ細胞株の確立を開始した。NIH/3T3由来のパッケージング細胞であるBD RetroPack PT67細胞(Clontech)にトランスフェクトしてレトロウイルスを産生させ、パッケージング細胞の上清からウイルスの回収をおこなうため、野生型、M694I型変異、E148QおよびM694Iの2重変異のMEFV遺伝子のクローニングを始めた。
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