2004 Fiscal Year Annual Research Report
CD244抗原発現とCD8^+細胞傷害性T細胞の機能的分化
Project/Area Number |
16591013
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
笠原 善仁 金沢大学, 医学系研究科, 助教授 (30204366)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上原 貴博 金沢大学, 医学部附属病院, 助手 (30293369)
長沖 周也 金沢大学, 医学部附属病院, 講師 (70361996)
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Keywords | CD244 / メモリー細胞 / TCRレパートワ / CD28 / CD62L / ナイーブ細胞 / 細胞傷害性細胞 / CDR3 spectrum |
Research Abstract |
(1)新生児CD8+T細胞のほとんどはCD244陰性であるのに対し,成人CD8+T細胞では約40-50%がCD244陽性であり,加齢に伴い年齢依存的にCD244陽性比率は増加した.CD28,CD62L発現を3重解析するとCD244陰性細胞は全てCD28陽性CD62L陽性であるのに対し,CD244+細胞はCD28,CD62L陽性,陰性の二つの亜群が存在した.伝染性単核球症(IM)や麻疹のCD8+T細胞ではCD244+細胞の増加が顕かで特に正常対象と比較しCD28,CD62L陽性CD244陽性CD8+T細胞の増加が著明であった. (2)CD244陽性,陰性CD8+T細胞亜群における表面抗原,細胞内傷害性蛋白の発現相違を解析した.CD244-細胞はどの表面分子発現からもナイーブ細胞として表面形質を示し,パーフォリン,グランザイムB,TIA-1発現も認めなかった.一方,CD244+細胞は,メモリー細胞表面形質を呈した. (3)Naive T細胞ではTCRレパートワは多様性に富むがmemory-T細胞では限られたT細胞レパートワであることが予想され,TCR CDR3 spectrum解析をCD244陽性、陰性各細胞亜群において解析した.CD244陰性細胞は全てのTCRVβでガウス分布を呈したが,CD244+分画は多くのTCRVβでskewedパターンを示した.また,CD28陽性細胞より陰性細胞で,CD62L陽性細胞より陰性細胞で複雑さ指数は低下する傾向が強かった. (4)CD244+CD8+T細胞へのin vitroでの誘導生体内でのCD244陰性細胞から陽性細胞への転換をin vitroにて分離したCD244-CD8+T細胞を刺激培養して確認した.CD244発現はCD3刺激にて培養早期から増強した.一方,CD28,CD62L-分画への転換は2-3週間かかり緩除に進行した.
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